【ラグビー】静岡ブルーレヴズが21点差逆転…SH北村瞬太郎が約95メートル独走トライ
2025年4月28日(月)7時35分 スポーツ報知
後半39分、レヴズ・北村(右)が約95メートルの独走トライ
◆ラグビー◇リーグワン ▽第16節 静岡BR38—28横浜(27日・エコパスタジアム)
静岡ブルーレヴズが38—28で横浜に逆転勝ちし、今季3度目の3連勝を飾った。前半28分までに3トライを奪われて0—21とリードされたが、そこからハーフタイムを挟んで5連続トライ。後半31分に3点差に迫られ、同35分にはシンビン(一時退場)で14人になる大ピンチも、SH北村瞬太郎(23)が約95メートルを独走してトライを奪い、試合を決めた。
レヴズが終盤のピンチを乗り越えた。後半31分に左サイドを破られ31—28。さらに同35分にシンビンで1人足りない状態に。横浜の猛攻を全員がゴール前で耐え続けた。すると同39分、タックルでボールがこぼれ「前が空いていた」と一瞬の隙を突いて北村が抜け出す。全速力で95メートルを独走。セブンズ日本代表の横浜WTB石田に迫られたが、コースを変えながら振り切った。ダメ押しのトライに「よく14人で守った。チームの成長を感じました」と試合後は声を弾ませた。
リーグワンではこれまで横浜に1分け3敗と未勝利。この日も序盤から圧倒された。3トライを奪われ21点差。だが、焦りはなかった。「一本取れば、行けると思っていた」と日野剛志。31分に得意のモールからトライを奪うと、怒とうの反撃が始まった。11点差で折り返すと、後半10分に大戸裕矢がトライ。同14分、トゥポウがインゴールに飛び込み、ついに逆転した。
後半20分にピンチを迎えたが山口楓斗が「うまく決まりました」とジャッカルで防ぎ、最後も守り切って試合終了の笛を聞いた。1月の第4節では8トライを奪われ、35—53と完敗した雪辱を果たした。「シーズンを通して成長できている」と大戸。会心の勝利でエコパを沸かせ、来月のプレーオフへ勢いがついた。(里見 祐司)