巨人エースが帰ってくる!戸郷翔征5月5日阪神戦先発で1軍復帰

2025年4月29日(火)5時0分 スポーツ報知

練習前、ファンの声援に手を上げて応える戸郷(カメラ・山崎 賢人)

 巨人・戸郷翔征投手(25)が5月5日の阪神戦(東京D)に先発で1軍復帰することが28日、分かった。2年連続で開幕投手を務めた今季は3登板で0勝2敗、防御率11・12と苦しみ2軍に降格。3回1/3で自己ワースト10失点KOとなった11日の広島戦(マツダ)以来24日ぶり、こどもの日に1軍マウンドで復活を示す。29日からは広島、DeNA、阪神とのゴールデンウィーク(GW)9連戦が幕開け。復帰したエースが勢いを加速させる。

 若きエースが最前線に帰ってくる。戸郷の1軍復帰マウンドが、9連戦中の7戦目、こどもの日の阪神戦となることが判明した。3週間あまりの2軍再調整の時を経て、巨人の大黒柱がカムバックする。

 悪夢を振り払う時が来た。昨季まで3年連続12勝の勝ち頭が、今季は開幕から3登板で未勝利。4回途中10失点KO、ベンチで立ち尽くした11日・広島戦翌日からはファームで再出発した。「いい10日間を過ごして、最短で上がってくることが僕の目標」と当初は最短での復帰を目指していたが、不調の原因解明、投げ方の見直しなど一からの出直しを決断した。

 久保巡回投手コーチとは、いかに打者に嫌がられる投球ができるかをテーマとし、軽い力感に見せて球威を感じさせる「ギャップ」を追求した。桑田2軍監督とは、試合の中での出力のコントロール、体の開きを抑えて球の出どころを見えづらくするフォーム矯正を行った。

 18日のイースタン・西武戦(Gタウン)での抹消後初登板は6回無失点。25日の日本ハム戦(同)では6回2安打1失点。球速を出そうとして崩していたフォームのバランスなども改善した。久保コーチは「本人が頑張っているし、もう球速も出てるから。どこかでパッて勝つと非常に精神安定剤になる」と評価していた。毎登板後に助言をしてきた桑田2軍監督も「もう2軍で投げる投手ではないのでね。早く微調整して1軍で投げてもらいたい」と期待を込めており、1軍首脳にも本来の姿に近づいたと判断されたもようだ。

 復帰戦は「伝統の一戦」。4日の今季初対決は先発で3回KOされ、阿部巨人はそこから77年ぶりとなる開幕5連敗を喫した。一方、昨年自身初のノーヒットノーランを成し遂げたのも阪神戦と、いい記憶も残る。

 不在の間、1軍先発陣は「戸郷の分まで」と“合言葉”で結束した。井上、山崎、赤星らが奮闘し、チームは28日現在で貯金2の3位で踏ん張っている。「結局、勝つ投手が評価される。ギアの入れ替え、球速にとらわれない重要性を再認識できた」と原点に立ち返った背番号20。復活のきっかけを呼び起こす可能性は、十分にある。

 ◆昨年GWも虎に白星 戸郷は昨年5月3日の阪神戦(東京D)に先発。6回途中3失点で2勝目を挙げた。4試合勝ちから見放されていたが、これできっかけをつかみ、同24日の阪神戦(甲子園)ではノーヒッター。

 ◆G戸郷の経過

 ▽4月11日 広島戦(マツダ)で3回1/3を自己ワーストの10失点(自責9)KO。今季3登板で0勝2敗、防御率11・12となり、2軍へ降格が決まった。

 ▽同14日 G球場で久保巡回投手コーチから約1時間のマンツーマン指導。左足を上げた際の動きなどを入念に確かめた。

 ▽同18日 イースタン・西武戦(Gタウン)に2軍降格後初登板。登板を志願し、「メリハリ」をテーマに6回3安打無失点。

 ▽同25日 イースタン・日本ハム戦(Gタウン)に登板。6回2安打1失点で「試合をこなすごとに状態は良くなっている」。

スポーツ報知

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