マ軍指揮官 試合前は「4タコ」宣言も大谷翔平に1安打3四球 勝負避けたことは否定「いい見極めした」
2025年4月29日(火)15時18分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ ドジャース7—6マーリンズ(2025年4月28日 ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手(30)は28日(日本時間29日)、本拠でのマーリンズ戦に「1番・DH」で先発出場。第1打席で右前打を放つと、第2〜4打席は続けて四球を選んで前日の第5打席から5打席連続出塁とした。試合は5点リードを追いつかれる展開となったが、延長10回に今季初めて先発から外れて途中出場となったトミー・エドマン内野手(29)がサヨナラ打。今季3度目のサヨナラ勝利を収め、今季3度目の3連勝を飾った。この日首位ジャイアンツは試合がなく、ドジャースが同率で4月6日以来22日ぶりの首位に立った。
初回は右腕カブレラとの対戦。この日は日本文化の伝統に触れる「ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト」として開催され、大谷は日本語で「大谷翔平 背番号17」と紹介されて打席に入った。カウント2—1から低めのスライダーを捉え、右前に運んだ。一塁ベース上ではウッドワード一塁コーチと「ヘッドバンプ」。昨季まで一塁コーチだった敵将マッカラー監督が一塁ベンチで大谷を見つめる前で昨年から続く儀式を披露した。そこから次打者ベッツの打席で二盗に成功。ベッツの中飛で三塁に進むと、フリーマンの中前への先制打をおぜん立てした。
第2打席は1—0の3回無死一、二塁の場面。ここは右腕カブレラの制球が定まらず、カウント3—1から外角のチェンジアップを見極め、1度もバットを振らずに一塁へ歩いた。満塁からベッツに左前打が飛び出し、大谷がまたも得点に絡んだ。
第3打席は9番ロハスの適時打が飛び出し、3—0とリードを広げた4回2死二塁。ここはフルカウントからバックドアのカーブを見逃し、際どいボールながら四球で歩いた。2死一、二塁でベッツにつないだが、ベッツは二直に倒れた。試合前には昨季まで一塁コーチとして在籍したマーリンズ・マッカラー監督から「翔平は4タコだ」と宣言されていたが、この試合4度目の出塁となった。
試合後、取材に応じたマーリンズ・マッカラー監督は、試合前に「翔平は4タコだ」と話していたことについて振られると「私は翔平のことを知っている。彼はまず1本打たなければならなかった。彼らはグループ全体でプレーし、ダメージを与えようとしているんだ。その中で我々は攻撃のチャンスがある範囲内で試合を続けようとする。そういう意味では今夜はかなりうまくいったのだが」とコメント。大谷に3四球だったことには「そんなことはない。我々の仲間は彼からアウトを取ろうとした。彼はいくつかの投球に対し、いい見極めをした。試合の序盤で彼はいいプレーをした。彼を打ち取るために最高の投球をしようとしたんだ」と勝負を避けたわけではないと弁明した。