新潟救うのは藤原&秋山コンビ 1試合平均の走行距離が11キロ超「疲労はあると思うけど言ってられない」

2025年4月29日(火)4時0分 スポーツニッポン

 J1新潟は29日に明治安田J1リーグ第13節で広島と対戦する。28日は新潟県内で最終調整。前節から中2日で迎える2試合連続のアウェーでの一戦でも、ここまで1試合平均の走行距離が11キロを超える藤原奏哉(29)と秋山裕紀(24)のMFコンビは完全燃焼を誓う。鋭いカウンターから勝ち点3を奪い、疲労も停滞ムードも吹き飛ばす。

 中2日で迎える広島戦。選手たちの動きを見守った樹森監督は「重いなっていうところはある」と正直に話す。それでもリーグ戦2勝目への鍵を握るショートカウンターを発動し続けるためにも走力は欠くことができない。不動の右サイドバックとして全試合にフル出場中の藤原は「各自、疲労はあると思うけど、チーム状況として、そんなことは言ってられない」と走り抜く覚悟を示した。

 ハイプレスとハイラインをベースとする今季は、チームの1試合平均走行距離が現在121キロと、昨季の115キロを上回る。ポゼッション時の平均走行距離が昨季は37キロ、今季は38キロとほぼ同じなのに対し、被ポゼッション時は昨季の32キロから今季は38キロと、守備で走力が伸びている。

 それが形になっているのがショートカウンターだ。第9節の神戸戦では決勝点の、前節の柏戦でもPK獲得のきっかけになった。細かく最終ラインを上げ、高い位置でボールを奪う土台をつくっている。豊富な運動量で貢献している藤原は「全体的に上げて、カウンターに人数をかけられるかがポイント。連戦だけど、アグレッシブにいければいい」と見据える。

 8試合連続でフル出場している秋山は「ボランチが走らなくてはいけない」と責任感をにじませる。特に直近2試合は中央もサイドもカバーして守備を支え、インターセプト数はチームトップ。一方で「(チームとして)奪った後に奪われる回数が昨シーズンに比べれば多い。奪った瞬間に自分たちの時間をつくるのが肝」と言い、司令塔らしく攻撃の質の向上にも目を向ける。

 開幕から接戦をものにできず、1勝6分け5敗で降格圏の19位に低迷しているが、秋山は「決して悲観的なゲームをしているわけじゃない。自信を持って最大限の力をピッチで表現したい」と誓う。疲労にも広島にも負けず、勝ち点3を奪う。(西巻 賢介)

【広島は右サイドからの攻撃に警戒】

 ○…広島は3連敗中で、5勝2分け4敗で10位。スキッベ監督は2試合のベンチ入り停止中で新潟戦も入れない。クロス数はリーグ1位で、クロスから3プレー以内でのシュート数も1位。特に右サイドからが多い。ただ、シュート決定率はワースト3位と高くない。守備もCBI(クリア、ブロック、インターセプトの合計)がリーグで最も少ない。

スポーツニッポン

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