大谷と対戦、ワクワクすっぞ!元同僚ロイヤルズ守護神“天下一武道会”出場志願で思い描く漫画みたいな再会

2025年4月29日(火)17時30分 スポーツニッポン

 来春に催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け、出場希望を表明する選手が増えている。4月14日にはヤンキースのアーロン・ジャッジが米国代表のキャプテン就任が発表されたばかり。直後にはメッツのフランシスコ・リンドアがプエルトリコのキャプテンを務めると発表されるなど、今後はWBCの話題が増えそうだ。

 ドミニカ共和国出身の救援右腕、カルロス・エステベスもWBC出場を熱望する1人。4月中旬、現在はロイヤルズのクローザーとして活躍するエステベスがヤンキースタジアムを訪れた際、WBCの話題を振るとすぐに目を輝かせた。

 「ぜひとも出場したい。選ばれることを願っているし、その時には準備はできているよ。素晴らしいステージだし、どんな気分か感じてみたいものだ。投手は準備が難しい?そんなことはないよ。ドミニカ共和国のウインターリーグでプレーしておけばコンディションは整うはずだ」

 2023年にはエンゼルスで31セーブを挙げてオールスター出場したエステベスは昨季、エンゼルスとフィリーズで合計26セーブ、防御率2・45。年齢的にも32歳と脂が乗っている。2年3000万ドル(約43億円)で契約(3年目はオプション)したロイヤルズでの今季の働き次第で、ドミニカ共和国の代表チームから声がかかる可能性は十分にありそうだ。

 WBCに出場できたとして、エステベスはエンゼルス時代のチームメイトだった大谷翔平との再会も楽しみだという。32歳の右腕は大のアニメ好きとして有名。勝利をドラゴンボールの「かめはめ波」のポーズで祝い、大谷ともアニメトークで親しくなったことはよく知られている。

 「厳しいシーズンの中で、翔平ともアニメの話をすることでお互いにリラックスできたんだと思う。ドラゴンボールでは私はベジータと孫悟飯が好き。ベジータが心を持っていく過程が良かったな。翔平は確かピッコロが好きだったと思う。翔平の一番のお気に入りはスラムダンクで、翔平から“アニメよりも漫画の方がいいから読んだ方がいい”と言われて私も漫画版を読んだものだよ」

 今では敵味方に分かれたエステベスと大谷。エステベスは昨季途中、エンゼルスからドジャースと同じナ・リーグのフィリーズに移籍したが、大谷との対戦はなかった。今季、ドジャース対ロイヤルズ戦は6月に組まれており、さらにオールスター、ワールドシリーズでの対戦チャンスもあるが、WBCで激突となれば何よりも盛り上がるのだろう。「翔平がまたWBCに出場したら素晴らしい。前大会での彼の活躍は見事だったし、最後の翔平対トラウトの対決はまるで映画みたいだった。次回も日本が優勝候補だろうし、誰もが打倒日本を狙ってくる。私が出場し、準決勝でも決勝でも、翔平と対戦できたら最高だよ」

 周囲の誰をもほほ笑ませる明るい性格のナイスガイ。ベースボールの祭典であるWBCでもエステベスが躍動し、大谷との真っ向勝負が実現すれば、それはまるで野球漫画の1シーンのようにエキサイティングなものになるはずである。

(記者コラム・杉浦大介通信員)

スポーツニッポン

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