【天皇賞・春】断然強いディープインパクト産駒の23年勝ち馬が隔年制覇へ 母系も優秀でステイヤーの血が騒ぐ
2025年4月30日(水)6時30分 スポーツ報知
2年前の覇者ジャスティンパレス
◆第171回天皇賞・春・G1(5月4日、京都競馬場・芝3200メートル)
ディープインパクト産駒は19、20年と連覇したフィエールマンなど過去10年の天皇賞・春で4勝。16、17年と連覇したキタサンブラックも父ブラックタイドがディープの全兄で、当レースに強い血統だ。3000メートル以上の芝レースでも、ディープ産駒は過去10年で15勝をマークし、今回の出走馬の種牡馬別成績でも断然の勝利数を誇る。スーパーサイアーの血は長距離戦でも輝きを放っている。また、春の盾はリピーターが多いのも特徴だ。
今回、ディープ産駒は3頭が出走。なかでもジャスティンパレスは23年王者。芝3000メートル以上では、22年菊花賞3着、23年阪神大賞典、天皇賞・春を連勝と崩れていない。半兄のアイアンバローズは、23年ステイヤーズSを制するなど長距離路線で活躍。同じく半兄のパレスマリスは米国の牡馬3冠で最も距離の長いベルモントS(ダート2400メートル)を制しており、スタミナ、タフさに富んだ母系だ。
23年の当レース以降、勝ち星から遠ざかっているが、大きく崩れたのは重馬場だった24年宝塚記念(10着)だけ。ほか8戦では勝ち馬から0秒5差以内と、G1で堅実に上位争いには加わっている。隔年制覇を達成すれば1993、95年のライスシャワー以来、2頭目。久々のマラソン戦で生粋のステイヤーの血が騒いでも不思議ではない。(戸田 和彦)