下町俊貴、日本王座返上後初陣で大差判定勝利も「(試合が)眠たかったですか? すいません」
2025年4月30日(水)5時0分 スポーツ報知
パンチを繰り出す下町俊貴
◆プロボクシング▽56・3キロ契約8回戦 〇下町俊貴(判定3—0)アラン・ディパエン●(29日・エディオンアリーナ大阪第2競技場)
メイン56・3キロ契約8回戦は、サウスポーの前日本スーパーバンタム級王者・下町俊貴(28)=グリーンツダ=が、元世界ランカーのアラン・ディパエン(34)=タイ=に判定勝ちした。世界初挑戦を見据えた日本王座返上後の初陣で、21年に当時WBA&IBFバンタム級王者・井上尚弥(大橋)に8回TKO負けしたディパエン相手。下町は左ストレートでのけぞらせるなど最大6ポイント差の判定勝利にも、地元大阪でKOを逃し「(試合が)眠たかったですか? すいません」と客席に“謝罪”した。
直近2試合はいずれもダウンを奪われての判定勝ちだったため、この日は防御重視。「勝つことを優先した」。フェザー級でWBO3位、スーパーバンタム級でIBF5位、WBC7位、WBA9位の世界ランキングは“維持”できそうだ。
次戦は「秋以降」と本石昌也会長(49)。陣営は、同級の世界4団体王者・井上の動向も伺いながら、どの階級でいつ世界を狙うのか見極める。(田村 龍一)
◆下町俊貴(しもまち・としき)1996年11月4日、大阪・寝屋川市生まれ。28歳。格闘技好きの父の影響で、10歳から地元ジムでボクシングを始めるも約1年で挫折。寝屋川二中では2年時からバスケット部、星翔高3年時から再び地元ジムに通い、15年12月、グリーンツダジムよりプロデビュー。17年、全日本スーパーバンタム級新人王。23年6月、日本同級王座を獲得し4度防衛後に返上。身長174センチ、左ボクサー。