史上最多日本人4投手15勝ペース…今永昇太が由伸、千賀、菅野に続く3勝目
2025年5月1日(木)0時10分 スポーツ報知
◆米大リーグ パイレーツ0—9カブス(29日、米ペンシルベニア州ピッツバーグ=PNCパーク)
カブスの今永昇太投手(31)が敵地のパイレーツ戦に先発して5回0/3を投げ、6安打無失点で3勝目(1敗)を挙げた。6回無死二塁で両脚のけいれんのため緊急降板したが、打線の援護もあり勝利投手に。日本人の先発投手は今永のほか、山本(ドジャース)、菅野(オリオールズ)、千賀(メッツ)の4投手が4月終了までに3勝。15勝を超えるペースで勝ち星を量産している。
今永の異変を察知したカブスベンチに緊張が走った。6回先頭、二塁打を許した直後に監督、通訳らがベンチを飛び出した。しばらく話した後、5回0/3無失点で緊急降板。理由は両脚太もも表側のけいれんだった。救援陣がリードを守り、3勝目を挙げた左腕は「無理をすると良くなかったことが過去にもある。(故障)数歩手前で、自分でも勇気ある決断だった」と冷静に振り返った。
過去、湿度が高い日に同様の経験があり、早めの交代で故障を未然に防いだ。「ローテーションに穴を開けるということがチームに一番、迷惑がかかる」。5回終了時に兆候を感じ、投手コーチに事前に報告。6回には完全につってしまったが、カウンセル監督は「今はもう大丈夫。問題ない」と軽症に安どした。
今永はこれで3勝。日本人先発投手は4月の登板を終え、4人が3勝を挙げている。各チームとも消化は約30試合。ケガなくシーズンを投げきれば、15勝以上のペースだ。日本選手複数人が15勝以上を達成したのは12年(黒田博樹&ダルビッシュ有)、16年(岩隈久志&前田健太)、22年(ダルビッシュ&大谷翔平)の3度。いずれも2人で、3人以上が同時達成なら史上最多となる。
4人が同年に2ケタ勝利となれば、14年(岩隈、田中将大、黒田、ダルビッシュ)に並ぶ最多。1年目の昨季、15勝を挙げた今永は「先を見据えて降板することを言えたので、次は全く問題ないと思う」と断言した。4人以外にも、故障から復帰を目指すダルビッシュ、開幕投手の菊池、投手復帰を狙う大谷、ローテに定着した佐々木がいる。日本人投手過去最大級の“当たり年”になりそうだ。