ドジャース・大谷 パパ1号!「幸せな寝不足」長女を初めて抱っこ「温かかった」

2025年5月1日(木)2時15分 スポーツニッポン

 ◇ナ・リーグ ドジャース15—2マーリンズ(2025年4月29日 ロサンゼルス)

 愛娘に届け、ミラクルロマンス弾!!ドジャースの大谷翔平投手(30)が29日(日本時間30日)、マーリンズ戦の初回に第1子の長女誕生後、8試合、34打席目にして初本塁打の「パパ1号」を放った。真美子夫人(28)が選曲したアニメ「美少女戦士セーラームーン」のオープニング曲「ムーンライト伝説」で打席に立ち、今季7号の先頭打者弾。家族の存在を力に変え、チームは4連勝で単独首位に復帰した。 

 聞きなじみのあるポップなイントロが本拠地に鳴り響いた。0—1の初回。先頭の大谷が打席に向かうと「ムーンライト伝説」が流れた。♪同じ地球(くに)に生まれたの ミラクルロマンス——。大谷が乗った。

 「1点取られた後にすぐ追いつけて良かったのと(真美子夫人が長女を)出産してから打てていなかったので、いい一本になった」

 この日は女性を主役にという趣旨の「ウィメンズ・ナイト」。各選手の登場曲はパートナーが選曲した。真美子夫人が選んだのは、米国でも人気の高いアニメ「美少女戦士セーラームーン」のオープニング曲だった。22年のサイ・ヤング賞右腕アルカンタラが初球に投じた95・5マイル(約154キロ)のシンカーを、同作の決めぜりふ「月に代わっておしおきよ!」とばかりに強振。今季自己最速の打球速度114・1マイル(約184キロ)のライナーが右翼ブルペンに飛び込み、長女誕生後、8試合、34打席目で待望の一発が生まれた。

 18日に産休制度の「父親リスト」入り。テキサス遠征に同行せず、同日のレンジャーズ戦を今季初欠場し、ロサンゼルスで出産に立ち会った。父として初めて抱っこし「温かかった。予想より大きく生まれてくれたので、まず安堵(あんど)というか…。健康な状態で生まれてきてくれたので、それが何より」と表情が緩んだ。

 時には10時間以上も眠るほど睡眠を大事にするが、生活リズムの変化をむしろ喜ぶようだった。「寝不足気味だけど、心地のいい寝不足というか、幸せな寝不足だったので球場でも動きは良かった」。この日も病院を経由して、試合開始3時間40分前の午後3時30分に球場入り。「しばらくはそういう感じ。ホームにいるうちは僕がいるけど、ロード(遠征)はいないのでそこがちょっと気がかり」。本拠地では家族水入らずの時間でパワーを充電。愛娘誕生後は平均スイングスピードが76・5マイル(約123・1キロ)から76・9マイル(約123・7キロ)にアップしており、7号ソロは80・5マイル(約129・5キロ)の超速スイングが生んだ。

 その後は凡退したが、先頭弾で勢いづいたチームは今季最多15得点で4連勝。今季20勝に達し、4月5日以来の地区単独首位に再浮上した。颯爽(さっそう)と球場を去る大谷の広い背中は、頼れるパパそのものだった。(奥田 秀樹通信員)

 ▽過去の真美子夫人の選曲 昨年7月23日のジャイアンツ戦で開催された「ウィメンズ・ナイト」では人気アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第5部のメインテーマ「il vento d’oro」。今年4月25日のパイレーツ戦で行われた「デート・ナイト」では、同アニメ第1部のエンディング曲「Roundabout」。今回の「ムーンライト伝説」はCDの累計出荷20万枚以上を誇り、ドジャースタジアムのオルガンでも度々演奏されるなど米国でも知名度がある。

 ≪初球打ちは2本目≫大谷の先頭打者本塁打は、16日のロッキーズ戦に続き今季2本目で、通算14本目。初球弾は、エンゼルス時代の22年4月15日レンジャーズ戦のプレーボール弾以来で2本目となった。サイ・ヤング賞受賞投手からの本塁打はアルカンタラで通算5人目となった。ジャイアンツ・バーランダー(11、19、22年ア)から2本放ち、ダイヤモンドバックス・バーンズ(21年ナ)、コリー・クルバー(14、17年ア)、ザック・グリンキー(09年ア)から1本ずつ。他にヤンキース・コールから22年に本塁打しており、コールは翌23年に同賞を受賞した。

スポーツニッポン

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