Cロナ泣かせた!川崎がアルナスル撃破でアジア王者王手 神田&大関を抜てきで守備力いかした 決勝はVSアルアハリ

2025年5月2日(金)6時0分 スポーツ報知

◆ACLE▽準決勝 川崎3—2アルナスル(日本時間1日、キング・アブドゥラー・スポーツシティ・スタジアム)

 準決勝が行われ、川崎が敵地でアルナスル(サウジアラビア)を3—2で破る大番狂わせを演じ、クラブ初の決勝に進んだ。FW伊藤達哉(27)のゴールで先制。同点で迎えた前半の終盤にMF大関友翔(ゆうと、20)が得点し2—1で折り返すと、後半に加点。ポルトガル代表FWのC・ロナウドらを擁する強豪を振り切った。準優勝の賞金400万ドル(約5億7000万円)が確定。優勝賞金1000万ドル(約14億円)がかかる決勝は3日午後7時半(日本時間4日午前1時半)、アルアハリ(サウジアラビア)と対戦する。

 世界的スターのロナウドが悔し涙を浮かべるほどの会心の勝利だった。

 観衆2万8810人のほとんどがアルナスルのサポーターだ。異様な熱気と気温32度の完全アウェーで川崎が奮闘した。1点リードの後半アディショナルタイム5分。ロナウドに連続シュートを浴び、ラストプレーでGKと1対1の危機を迎えた。だが、最後はDF佐々木がブロックし、守り切った。クラブ史上初の決勝進出。佐々木は「いやー、怖かった。集中して守れた」と胸を張った。

 ロナウド、セネガル代表MFマネら擁するスター軍団は先発11人の市場価値の総額で約215・9億円、川崎は約8・8億円と約25倍もの差がある。川崎の総額を1選手で上回る選手は7人もいる。中3日の相手に対し、川崎は準々決勝・アルサッド(カタール)戦の120分間の死闘から中2日だった。

 先発を5人入れ替え、19歳のFW神田、20歳の大関を抜てきし、フレッシュさで前線から守備力を生かした。ロナウドには前半34分にゴール枠に直撃するヘディングシュートを浴びるなど苦戦したが、身長192センチの20歳、日本代表DF高井が体を張ってしのいだ。対ロナウドではJクラブが通算4戦目で初めて公式戦で無失点に抑えた。

 長谷部茂利監督(54)は「危ない場面の3回ともCBとGK、我々の選手が入らないように体を寄せて防いでくれた。それと彼が年齢を重ね、精細を欠いたのかも」と振り返った。高井は「ゲームで使っていた選手で思い入れがある。対戦できてうれしい。自信になった」と充実感を漂わせた。

 日本時間4日のアルアハリとの決勝は相手が中3日、川崎は中2日。指揮官は「10回やって1回勝てるかもしれない(相手)。その1回を決勝戦に持ってきたい。サプライズを起こしたい」と不敵に笑った。勝てばV賞金、約14億円をゲット。チームカラーの“アジア青覇”へ、あと1勝だ。

C・ロナウド オーバーヘッドに直接FKも…

 ロナウドは天を仰ぎ、目に涙を浮かべた。序盤にオーバーヘッドキックで大歓声を浴びると、1—1の前半34分には高い跳躍からゴールの枠を直撃するヘディングシュート。試合終了間際には直接FKや裏への抜け出しなどでゴールを脅かしたが、無得点で封じられた。08年にG大阪、16年に鹿島がクラブW杯で当時のロナウドの所属クラブと対戦し、いずれも世界的スターにゴールを奪われ負けた。今大会準々決勝の横浜M戦もロナウドが得点し勝った。2月に40歳を迎え、アルナスルの主将は自身のXに「このチームと、ピッチで示した全てを誇りに思う」とつづった。

 ◆ACLEの賞金と川崎の獲得金額 優勝賞金は前回大会から2・5倍の1000万ドル(約14億円)に増額されており、J1優勝賞金(3億円)の5倍に迫る額となっている。準優勝賞金は400万ドル(約5億7000万円)のため、川崎は決勝進出時点で400万ドル以上を手にすることが確定している。また賞金とは別に、準決勝までの各回戦の参加ボーナスなどで250万ドル(約3億6500万円)を得ている。

スポーツ報知

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