DeNA・牧 延長10回V3ラン!3連戦で2度目の死球に怒りの一振り「最高でした」
2025年5月2日（金）5時30分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ DeNA3—0ヤクルト（2025年5月1日 神宮）
主将が決めた。怒りの一振りだ。0—0で迎えた延長10回2死一、三塁、DeNAの4番・牧がバウマンの外角直球を右翼席へ値千金の4号3ランだ。
「最高でした。逆方向へ打てたのは久しぶり。反応で打てた」。ナックルカーブ4球の後、初めて来た直球を完璧に捉えた。バロメーターでもある「逆方向」に手応えを感じるとともに「いい意味で力が入ったし、いいきっかけをつくってくれた」と振り返る。
そのきっかけは8回。田口から右膝下に死球を受けた。この3連戦で2度目の死球に「何球も当てられ、感情を表に出してしまった」。手袋を叩きつけ、珍しく怒りをあらわにした。その怒りを宿した一発に、三浦監督も「いろんな思いをぶつけてくれた」と言った。
不振の筒香が登録抹消。主将として、主砲として責任感が増した。「ゴウさんがいない分、全員でやっていくしかない」。2カード連続勝ち越しで借金2と完済も近い。牧の言葉が5月反攻の合図となった。（秋村 誠人）
