“イメトレ”すればゴルフが上手くなる! アマチュアこそミスが激減する理由とは?【心理学者に聞いた】

2025年5月3日(土)7時15分 ALBA Net

イメージトレーニングでゴルフが上達する!(撮影:福田文平)

イメージトレーニングの目的は、脳の中にいいイメージをたくさんストックしておくため。ミスの記憶を消すためにもイメージトレーニングは大事です。


多くの一流選手が取り入れているイメージトレーニングが、なぜ有効なのかを説明しましょう。

ゴルフではナイスショットを打つと、「今のスイングを記憶しておいた方がいいよ」というアドバイスを受けることがあります。その言葉通り、いいスイングを記憶に残せば、ナイスショットが増えそうな気がするかもしれません。

しかし残念ながら、脳はナイスショットだけでなく、ミスショットもしっかりと記憶します。脳には、ナイスショットとミスショットの区別がつかないからです。アマチュアゴルファーは、ナイスショットよりもミスショットをする回数の方が多いため、次のショットの際、脳が“ミスショットの運動プログラム”を出力する可能性が高くなります。

そこで必要になってくるのが、イメージトレーニングというわけです。もし練習場でミスショットが出た場合、そのミスを払拭するためにすぐに次のショットを打ちたくなると思いますが、ここでひと呼吸置きましょう。そして目を閉じて、ナイスショットのイメージを思い描いてください。この作業を行うことで、いま打ったミスショットの記憶が消え、ナイスショットのイメージが出力される確率が高くなるのです。

これはラウンドでも有効です。練習場でやったように、ミスショットを打ったら、必ずそのすぐ後に目を閉じて、その景色の中にナイスショットのボール軌道をイメージしてください。ミスはしていなくても、ショットごとにいいイメージを作っておくことも重要。プロたちが、「ショット前ルーティンでは、これから打つべき弾道を頭に焼き付ける」と言っていますが、それはメンタル的にも大事なことなのです。

■解説・児玉光雄
追手門学院大学特別顧問。過去25年にわたりツアープロのメンタルカウンセラーを務める。現在、6名のツアープロのメンタル面をバックアップしている。日本スポーツ心理学会会員。

※『アルバトロス・ビュー』895号より抜粋

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