金村義明氏、阪神・佐藤輝は40発&打率3割も可能「2ランク、3ランク上がった」

2025年5月3日(土)4時0分 スポーツ報知

6回1死一、二塁、先制中前適時打を放ち一塁上でほえる佐藤輝明(カメラ・岩田 大補)

◆JERAセ・リーグ 阪神4—0ヤクルト(2日・甲子園)

 佐藤輝の6回1死一、二塁での先制適時打は外角低めのフォークを引きつけて、中前へ運んだ。初球のフォークは思い切り空振り。1—1からの3球目、同じフォークを今度はコンパクトに捉えた。外角ギリギリのコース。強引に引っ張っていれば二ゴロ併殺打のところ。引きつけて、コンパクトに。ここに成長を感じる。

 開幕から決して絶好調ではなかった。4月17日のヤクルト戦(神宮)で清水から放った5号2ランが流れを変えた。ストレート狙いでしっかり仕留めた本塁打。それまで変化球はうまく拾っていたが、ストレートには差し込まれることが多かった。それだけに、ここから調子を上げていくのでは、と思っていた。今季は10発中7本が中堅から左。とはいえ、こすった左方向も多かった。ところが1日・中日戦(バンテリンD)の10号ソロは違った。カウント2—1からの外角低め直球をしっかり振り切っての左翼席への一発。まるで右打者のようなすごい本塁打だった。

 追い込まれるまでは振り切って、追い込まれるとコンパクトに。今年はコツをつかんだ感じがする。構えも昨年は上体がフラフラしていたが、今は決まっている。2ランクも3ランクも上がったような印象だ。この打ち方をしていたら、数字は後から付いてくる。40本塁打、打率3割が見えてくるはずだ。シーズン終盤まで巨人の岡本とタイトルを争うだろう。

 完封勝利を挙げた村上は、コントロールが抜群だった。左右、高低、緩急、すべてがよかった。MVPに輝いた一昨年のようだ。ただ、今のヤクルト打線の状態を考えると、今日は参考記録だったとも言える。(スポーツ報知評論家)

スポーツ報知

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