北海学園大159キロ腕・工藤に11球団視察!6回10K 日本ハムスカウト「去年より良くなっている」

2025年5月3日(土)5時0分 スポーツニッポン

 ◇札幌六大学野球 北海学園大3−2星槎道都大(2025年5月2日 札幌円山)

 最速159キロを誇る北海学園大のプロ注目右腕・工藤泰己(4年、北海)が先発で今季初登板した。NPB11球団計29人のスカウトを前に10三振を奪い、6回2安打1失点。「力を抜いて安定感ある、流れを持ってくる投球を心がけた」と95球を振り返った。

 オフに取り組んだ“脱力”が生きている。投球時に捕手をしっかり見てしまうと前に突っ込んでしまう癖があった。「セットに入る時に遠くを見て、それから一瞬捕手の方向を見るのを意識した」。これで力を抜いた。リリース時も無駄な力は入れない。この日最速154キロで3球三振とした2回2死二、三塁も「軽く投げたら結果的にスピンの利いたボールが投げられた」と振り返る。4人体制で視察した日本ハム・白井康勝スカウトは「去年より確実に良くなっている。変化球がよくなっている。ボール先行が少ない」と話した。

 3季ぶりのリーグ制覇を狙う島崎圭介監督は今季チームに「ナイストライ」の言葉を伝えている。失敗を恐れない前進。工藤は「2死満塁のフルカウントから内角に投げていく勇気とか、普段守りに入ってしまうことを気にせず挑戦していくのが僕にとってのトライ」と誓う。

 失策と四死球が絡んで先制を許した6回の失点、それも次への糧となる。工藤は「大人の投球ができてよかった」。そこにはマウンド同様の柔らかな表情があった。(竹内 敦子)

スポーツニッポン

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