鹿島FW田川亨介 万感の移籍後初得点「自分で汗をかけば、それが報われる時が来る」
2025年5月3日(土)19時36分 スポーツニッポン
◇明治安田J1リーグ第14節 鹿島1—0町田(2025年5月3日 カシマ)
鹿島が今季2度目の4連勝で首位をキープした。前半39分、FW田川亨介(26)が決めた移籍後初得点が決勝弾。DF安西幸輝の左クロスを左足で流し込むと、右手を力強く突き上げた。
「去年からずっと苦しい時間を過ごしてきた。今年もなかなか取れなくて、ずっと悩んでいたけれど、このゴールは特別。これからさらに波に乗っていきたい」
昨夏にスコットランド1部ハーツから国内復帰したが、昨季加入後はケガに悩まされて3試合無得点。今季もメンバーから外れる時期が続くなど出遅れていた。徐々に状態を上げ、この日は3試合連続の先発起用。試合序盤にDF関川郁万が負傷退場するなどケガ人が続出する中、チームを窮地から救う一発だった。J1での得点はFC東京時代の21年9月25日の浦和戦以来、約3年7カ月ぶり。「サポーターの皆さんの期待もずっと感じていた。本当に苦しかったけれど、今日(ゴールを)取れたのは他のチームではない喜びというか、うれしさがあった」とかみ締めた。
日本代表歴を持つ長身ストライカーの持ち味はハードワーク。最前線で裏抜けを狙い、守備では献身的にボールを追う。後半31分にピッチを退くまで走り続けた背番号11は「自分で汗をかけば、それが報われる時が来る」と誇らしげに語った。