ソフトバンクは今季初めて本拠地で連勝 主砲、山川が豪快アーチで導いた

2025年5月4日(日)6時0分 スポーツニッポン

 ◇パ・リーグ ソフトバンク5—0ロッテ(2025年5月3日 みずほペイペイD)

 主砲が豪快アーチで連勝に導いた。ソフトバンクの4番・山川穂高内野手(33)が3日、ロッテ戦の4回に先制の左越えソロを放った。日本ハム・万波に並ぶリーグトップの6号。左脚の状態が万全ではなく、16打席ぶりの安打だったアーチが決勝点をもたらした。投打がかみ合ったチームは、零封勝ちで今季初めて本拠地で連勝。前夜にサヨナラ勝ちした勢いに乗り、3カードぶりの勝ち越しを決めた。

 弾丸ライナーが左翼席に突き刺さる。山川は大歓声を浴びながらダイヤモンドをゆっくりと一周した。

 「甘いボールを仕留めることができました。欲しい先制点となるホームランになって良かったです」。0—0で迎えた4回の第2打席。1死走者なしの場面だった。ベンチで仲間の喜ぶ姿を見ると、ほほ笑むような表情を浮かべた。リーグトップに並ぶ先制の6号ソロ。強烈な一撃が決勝弾となった。

 この一発が出るまで15打席連続で凡退していた。打率は1割台に低迷。昨季34本塁打、99打点でリーグ2冠に輝いた大砲が苦しんでいる。主力に故障者が続出し、開幕時のスタメンで現在1軍にいるのは山川のみ。必然的にその打棒が勝敗にリンクする。「自分が打っていれば」と責任感を口にしてきた。

 多少の痛みがあっても試合に出続けることをポリシーとし、開幕からスタメン4番を守っている。4月30日の日本ハム戦では左太腿裏の張りのため大事を取って途中交代。決して状態は万全ではないが、「僕が打っていれば多分みんなも乗るし、みんなが打てば僕も乗る。これが“僕が打って”にならないといけないと思っています」と意志は固い。

 この日は2安打1打点で打線をけん引した。6回2死走者なしで迎えた第3打席では左前打を放ち、3点を追加する攻撃の起点となった。1番・周東が不在となってから前日2日までの7試合で平均2得点だった打線が5得点を奪って快勝した。

 石川柊とは好相性で前回4月11日の対戦でも2打数2安打1本塁打をマーク。西武時代からの通算成績は打率・321(56打数18安打)6本塁打。小久保監督は「苦しんでますが、これで終わるような選手ではないので。石川は前回もいい形で打っていた。タイミングが合う投手はいる。結果も付いてきたことで、きっかけにして上がっていってほしいですね」とうなずいた。

 4番が打ち、打線がつながり、3カードぶりの勝ち越し。前夜のサヨナラ勝ちの勢いに乗って今季初の本拠地連勝となった。まだ借金5だが、光は見えてきた。5月戦線で巻き返していく。 (木下 大一)

スポーツニッポン

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