高3夏のベンチ外から静産大12連勝導いた1年生左腕 山口真弥が好救援で最終節の全勝対決へ

2025年5月5日(月)5時15分 スポーツ報知

好救援が光った静岡産業大の山口真弥

◆静岡学生野球第6節 第2日 静岡産業大8—2静岡大(4日・浜松球場)

 静岡産業大が静岡大を8—2で破り、開幕12連勝を飾った。6回途中から2番手で登板した1年生左腕の山口真弥(加藤学園高出)がピンチを退け、2回2/3を無失点に抑えた。日大国際は東海大静岡を6—2で下して12連勝。10日から行われる最終節は両校の全勝対決となる。

 静岡産業大の山口が連勝ストップの危機を救った。1点差に詰め寄られた直後の6回1死一、二塁で登板。「抑えてやる」と好感触だった最速135キロの直球で見逃し三振、遊ゴロに仕留めた。続く7、8回も得点を与えず。萩原輝久監督(60)は「何とか粘ってくれた。マウンド度胸があり崩れず、野手も守りやすい投球をしてくれる子です」と、入学直後から中継ぎを託してきた1年生に信頼を寄せた。

 先発の篠原大空(そら、4年)に今季初勝利をプレゼントした。「『1勝したい』と言っていたので、かなえてあげたいと思っていた」。試合中に教えてもらった相手打者の情報も生かし、試合後には「ナイスピッチ」と労われた。

 地元の伊東対島中で全国大会出場を経験し、昨夏4強の加藤学園から進学。投手層の厚い強豪で、最後の夏はベンチ外だった。「悔しい経験があったからこそ、このままでは終われないと思った」。東都リーグなどでプレーする同級生の活躍を発奮材料に成長の日々だ。

 2003年以来22年ぶりの春優勝を懸けた日大国際との全勝対決は10日から始まる。チームにはエース・見目(けんもく)大弥(4年)がいるが「見目さんの1枚だけではしんどいと思う。いつでも登板できる準備をしていきたい」と誓った。(伊藤 明日香)

スポーツ報知

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