巨人グリフィン「チーム全体の勝利」 相棒に感謝「岸田は出てない時でもしっかり裏で準備している」
2025年5月4日(日)17時16分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 巨人3—1DeNA(2025年5月4日 横浜)
巨人の来日3年目左腕、フォスター・グリフィン投手(29=米国)が4日のDeNA戦(横浜)で今季初先発登板。意外にも来日初となった敵地・横浜のマウンドで6回2安打無失点の快投を披露し、昨年8月28日のヤクルト戦(神宮)以来249日ぶりとなる今季初勝利を挙げた。
初回を3者凡退で順調に立ち上がると、味方打線が3回に岡本と岸田の適時打で2点を先取。今季初スタメンでバッテリーを組んだ岸田が6回に1号本塁打を放つなど攻守で引っ張り、無失点のまま降板した。
最大のピンチだったのは2—0で迎えた5回。先頭の京田にスライダーを右中間二塁打とされたが、1死三塁の場面で石上のボテボテのゴロを自ら処理し、ヘッドスライディングしてきた京田の本塁生還を阻止した。
試合後、ヒーローインタビューに臨んだグリフィンは「チーム全体の勝利だと思います」と第一声。前日3日はバウアーに来日初となる完封勝利を献上したこともあり「昨日は残念な敗戦となりましたけども、それを受けて今日は全員が一つとなって、みんなで勝ち取った勝利だと思います」と胸を張った。
自身の投球については「岸田らと試合前にしっかり入念に相手打線の対策を立てられて、岸田と同じ考えのもと、試合を進められたのが良かったと思います」とし、「また、しっかり後ろで守ってくれている野手が守ってくれたことも大きかったと思います」と2回に牧の長打性の打球をジャンピングキャッチした右翼・キャベッジや、二塁・吉川、遊撃・泉口ら好守が相次いだバックに感謝した。
昨季もコンビを組んだ岸田はこの試合が今季初のスタメンマスク。すると、3回に中前適時打、6回には左中間スタンドに飛び込む1号ソロとバットでも貢献し、攻守でグリフィンを引っ張った。
「岸田は出てない時でもしっかり裏で準備してますし、そういうしっかりとした入念な準備が今日につながったと思います」と陰の努力を怠らなかった相棒の活躍を喜んだグリフィン。
自身はチームの開幕2戦目だった3月29日のヤクルト戦(東京D)を発熱のため直前で登板回避。同30日に登録抹消となった。2軍調整を続け、4月20日のヤクルト戦(神宮)で先発する予定に。だが、この試合もコンディション不良により直前で登板回避とアクシデントが続いた。
「1カ月いない間は随分ご心配をおかけしたと思いますけど、不調だった時も皆さんの応援ていうのを感じましたので、声援が凄い力になって今日の好投につながりました。ありがとうございました」とファンにも感謝していた。