ド軍指揮官「本来の姿を取り戻してきた」大谷翔平が8号含む3安打1打点で復調確信「本当にいい状態」
2025年5月4日(日)15時23分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ ドジャース10—3ブレーブス(2025年5月3日 アトランタ)
ドジャースの大谷翔平投手(30)は3日(日本時間4日)、敵地でのブレーブス戦に「1番・DH」で先発出場。雷雨のため、3時間6分遅れで始まった試合の初回に2試合ぶりの安打となる中前打を放った。第2打席では3試合ぶりの一発となる今季8号を放つと、第3打席でも中前打を放ち、6試合ぶりの1試合3安打をマークした。試合は快勝して佐々木朗希投手(23)がメジャー初勝利を挙げ、今季2度目の7連勝を飾った。現地午後10時21分に開始された試合の終了時刻は午前1時26分だった。
試合後、デーブ・ロバーツ監督は12安打10得点の打線について「打線全体の安定感、特に打席での内容の安定感が見えてきました。加えて、翔平が自分の得意なスタイル、つまり本来の姿を取り戻してきています。チームとしても、それに引っ張られるように、いい流れに乗ってきていると感じます。ムーキーも徐々に打撃の調子が上がってきていますし、今の打線では特に1番から3番の上位打線がしっかり機能していて、ウィル・スミスも引き続き素晴らしいバッティングを見せており、彼らが今のチームをけん引しているという印象ですね」と手応えを口にした。
また、大谷の8号含む3安打1打点の活躍を見せた大谷の打撃について「本当にいい状態だと思います。スイングの途中で体が開いたりせず、ボールをバットにしっかり乗せて、最後まで振り切って中堅方向に打てています。そして、打球も非常に強い。ここ2試合では、ゾーンの下の方、つまり低めの難しい球に対しても、見逃すべき球はしっかり見極め、打ちにいくべき球は強く叩いて、中方向へ打ち返しています。全体的に、彼のアプローチとスイングの質がとても良くなっているのが見て取れます」と復調を実感している様子だった。
雷雨で試合開始が遅れ、試合開始は現地時間の午後10時21分。試合前にはブレーブスのマスコット・ブルーパーと並んで外野の芝生上でダッシュする場面もあった。大谷は普段同様に打席に入ると、カウント1—2から右腕シュウェレンバックの速球を捉えて中前に運んだ。
佐々木が1点リードの2回に失点した直後の3回だった。先頭として打席に入ると、シュウェレンバックの初球カーブを強振。打球速度107.3マイル(約172.7キロ)、35度の角度で中堅方向へ飛び出した打球は軽々とフェンスを越えて415フィート(約126.5メートル)地点で弾んだ。
第3打席は3—1の2死走者なしの場面。カウント2—1から甘く入ったカットボールを完璧に捉えると、打球速度110マイル(約177キロ)の痛烈な打球はあっという間に二遊間を抜けて中前に達した。次打者ベッツの打席でフルカウントから大谷がスタートを切ると、三塁線を破る当たりでチーム4点目のホームを踏んだ。さらにフリーマンやスミスにも適時打が飛び出してこの回一挙4点を奪い、打線が佐々木を強力援護した。