【京王杯SC】トウシンマカオ重賞5勝目“G1級”能力発揮! 22年ぶりに日本レコード更新
2025年5月4日(日)5時20分 スポーツニッポン
「第70回京王杯スプリングC」が3日、東京競馬場で行われた。横山武史(26)騎乗の2番人気トウシンマカオが直線鮮やかに抜け出して重賞5勝目。勝ちタイム1分18秒3は、02年NSTオープン(新潟)でマグナーテンがマークしたタイムを0秒7更新、約22年10カ月ぶりに芝1400メートルのJRAレコードを塗り替えた。
トウシンマカオがターフに吹く春風を切り裂いた。スタートを決めると、道中は5番手追走。折り合いに専念して迎えた直線、残り400メートル過ぎでエンジン点火。馬体を併せたG1馬ママコチャを競り落として、先頭でゴールに飛び込んだ。直後、馬上の横山武は右手で力強くガッツポーズ。ターフビジョンに「レコード」の赤文字が浮かび上がると、場内の歓声はどよめきに変わった。
芝7FのJRAレコードを堂々と更新した。好エスコートの鞍上は「能力はG1級だと思っていたので勝ててホッとしています。得意と言える舞台ではなかったですが折り合いもつきましたし、しまいのはじけ方も良かった。想像以上にうまくいったし、陣営の方も高松宮記念を使ってから凄く大事に調整してくださったので、それが生きたと思う」と笑顔で振り返った。
管理する高柳瑞師は先週の青葉賞(エネルジコ)に続いて2週連続の重賞制覇。「少し右に張るところはあったが、枠も良かったし流れもポジションも向いた。本当にジョッキーがうまく乗ってくれた」と継続騎乗となった鞍上の手綱さばきを称えた。
今後は優先出走権を獲得した安田記念へは向かわず、秋に備えて休養に入る予定。「予定としてはセントウルS(9月7日、阪神)を選択して、去年と同じ中2週で(スプリンターズSへ)。体調を見てですね」と指揮官。6歳を迎えた実力馬が大きな勲章を加え、悲願のG1タイトル奪取へと向かう。
◆トウシンマカオ 父ビッグアーサー 母ユキノマーメイド(母の父スペシャルウィーク)19年5月1日生まれ 牡6歳 美浦・高柳瑞厩舎所属 馬主・サトー 生産者・北海道新ひだか町の服部牧場 戦績23戦8勝(重賞5勝) 総獲得賞金4億4748万3000円 馬名の由来は冠名+地名。