【高校野球】小松工が秋春連続の決勝進出 直球115キロの橋本圭太が星稜に完投勝利
2025年5月5日(月)18時39分 スポーツ報知
初の完投勝利を果たした小松工の橋本
◆春季高校野球石川県大会▽準決勝 小松工4—3星稜(5日・石川県立)
小松工は4—3で星稜を下し、秋春連続の決勝進出を決めた。先発の技巧派右腕、橋本圭太(3年)が好投し、9安打3失点で自身初の完投勝利。ストレートは115キロ、変化球は100キロ前後と、緩いボールを低めに集め打たせて取った。中野稔監督は「よく辛抱して、粘り強く投げてくれた。強豪私学を相手に、ミスなく守り勝つことが出来て良かったです」と選手たちの奮闘をねぎらった。
徹底したデータ収集と緩いボールで勝利を呼び込んだ。試合前には星稜の試合を9回までじっくりと分析し、打者の特徴を頭に入れた。「打者の威圧感に押されたし、相手の応援も半端なかった。でも、相手バッターを見ながら緩急を付けました」と橋本。プレッシャーもあったが、動じることなく変化球でボールの芯を外し、凡打の山を築いた。「最後は肘、肩が重かったけど、みんなのために」と終盤は1点差まで追い上げられたが、133球を1人で投げきった。
決勝の相手は秋春連続の同一カードとなる金沢で、昨秋は2—5で敗れた。「星稜に勝利したことは自信になった。登板があれば全力で抑えたい」。強豪私学を連破し、県の頂点に立つ。(中田 康博)