大院大高 智弁和歌山から転校の異色二刀流・長瀬が奮闘「志望届出したい」球場で阪神が視察
2025年5月5日(月)17時4分 スポーツニッポン
◇高校野球春季大阪大会5回戦 大院大高3—4履正社(2025年5月5日 豊中ローズ)
春季大阪大会の5回戦が5日に行われ、昨春優勝の大院大高は、履正社に延長10回タイブレークの末に3—4で敗れて8強入りを逃した。
智弁和歌山(和歌山)から転校した異色の投打二刀流・長瀬大来(3年)は「6番・左翼」で先発出場。2回2死無走者で左前打を放ち、その後に先制の生還を果たすなど貢献した。
しかし、2—4の延長10回に1点差に迫り、なおも1死一、二塁での打席では左飛に倒れて「自分がチャンスでことごとく打てなかったから負けた。100人を超える部員の思いを背負ってやらないといけないのに…」と悔やんだ。
身長1メートル88、体重92キロの大柄な体格を生かし、投げては最速146キロを誇る投打二刀流。智弁和歌山では1年秋に背番号18でベンチ入りを果たすも、「智弁和歌山への悪い感情は全くなくて、野球以外の部分でうまくいかなくなってしまった」と転校を決意した。
「智弁和歌山を辞めて、野球を続けられるかどうかも本当に分からなかった。野球をするつもりではなく、多くの方の支えがあって、この学校に入学することができた。そこからのスタートだったので感謝しかないです」
高2の4月に同校に転入し、規則により昨秋まで公式戦に出場できなかった。今大会が転校後初めての公式戦。右人差し指の爪がはがれた影響で、今春の登板機会はなかった。
球場では阪神のスカウトが視察した。「プロ野球選手は小さい頃からの夢。プロ志望届を出したいです」と高卒でのNPB入りを目標に最後の夏に臨む。
◇長瀬 大来(ながせ・だいき)2007年(平19)7月11日生まれ、兵庫県猪名川町出身の17歳。小1から猪名川ヤンキースで野球を始め、中学では大阪箕面ボーイズに所属。智弁和歌山では1年秋に背番号18でベンチ入り。高2から大院大高に転校して今春に背番号7でベンチ入り。1メートル88、92キロ。右投げ右打ち。