「毎日一緒」 高橋藍の兄明かす重圧と息抜き…兄弟でSVリーグ初代王者、次の夢は「世界一」…独占取材

2025年5月6日(火)5時30分 スポーツ報知

試合後、兄弟で笑顔を見せるサントリー・高橋塁(左)と藍(カメラ・岡野 将大)

◆バレーボール ▽大同生命SVリーグ男子 チャンピオンシップ決勝第2戦 サントリー3ー0愛知(5日、千葉・ららアリーナ東京ベイ)

 2戦先勝制のチャンピオンシップ(CS)第2戦で、高橋藍(23)擁するレギュラーシーズン(RS)2位・サントリーが、4位の愛知を3—0で退け、昨秋開幕したリーグの初代王者に輝いた。CSのMVPに輝いた藍とチームメートとして一緒に戦い、長丁場のシーズンをともに乗り越えてきた兄・塁(25)がスポーツ報知の独占取材に、兄弟でつかんだ日本一を喜び、2人の夢を語った。

 塁は、一直線で弟・藍の元へ向かった。兄弟で大きな目標を達成し、コートで力強く抱きしめ合った。塁は「一緒のユニホームを着て、一緒のコートに立って優勝できたのが、何よりもうれしい」と声を弾ませた。

 同じチームでプレーするのは母校・東山高で塁が3年、藍が1年の時以来。兄弟の関係性は変わらないが、周りの目は変わった。塁は「求められているのは優勝で、高校の時と違うのは注目度。ファンもいる。今までやってきた兄弟の感じとは別に感じるものはある」とプレッシャーがあった。ただ、言葉は交わさなくても2人の思いは「必ず兄弟で優勝する」で一緒だった。

 休みの日も同じ時間を過ごした。CS準決勝前には藍の誘いで一緒にヘッドスパに行き、リフレッシュ。「毎日一緒にいる。家にも泊まりに行く。人混みには行けないけど、一緒に(京都の)実家に帰ったり、京都でゆっくりする」と藍が運転する車の助手席を“独占”。日本代表でも主軸を担う弟が抱える重圧を隣で見ているからこそ、「たまには運転させてよって思うけど、運転する時間が藍なりのリラックスの時間と言っていたから」と、兄として見守ってきた。

 この日も、塁はセット終盤の大事な場面でピンチサーバーとして出場。「優勝して、MVPは藍と思わせて、本当に取るのが本当にすごい。藍個人のプレッシャーは大きかったと思うし、ほっとしていると思う」とねぎらった。次なる目標は出場を目指す12月の世界クラブ選手権での世界一。「ここまで言ったことはすべてかなえられている。間違いなく世界に挑戦できるし、なれる。次は兄弟で世界一ですね」と塁は笑った。高橋兄弟はブラボーな景色を見るため、歩み続ける。(森脇 瑠香)

 ◆高橋 塁(たかはし・るい)2000年1月14日、京都府生まれ。25歳。小学2年からバレーを始め、東山高から日大に進学。3年時の全日本インカレで45年ぶりの3位に貢献。4年時は主将を務め、卒業後の22年にサントリーに入団。最高到達点は330センチ。186センチのアウトサイドヒッター。

スポーツ報知

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