福岡が正念場...5試合勝ちなしで8位後退 金明輝監督「前半から勢いが全く出なかった」
2025年5月7日(水)6時0分 スポーツニッポン
◇明治安田J1リーグ第15節 福岡0—1鹿島(2025年5月6日 ベススタ)
福岡は首位の鹿島に0—1で敗れて8位に後退した。鹿島は2年ぶりの5連勝。FWレオ・セアラ(30)が前半43分にPKで決勝弾を奪い、今季9点目で得点ランク単独トップに立った。
先月12日にJ1で初の単独首位に立った福岡が失速だ。鹿島に0—1で敗れ5戦勝ちなし。今季最多の1万4039人がホームに詰めかけたが、勝利を届けられなかった。
点差以上に完敗だった。前半から攻撃の形をなかなかつくれなかった。先月29日から8日間で3試合を戦う過密日程の中、先発を5人チェンジした効果は見られなかった。金明輝(キム・ミョンヒ)監督は「前半から勢いが全く出なかった。(選手たちの)体が少し重たそうに見えた」と首をかしげた。MF見木は「どのチームも同じなので」と連戦の影響を否定したが、推進力を出せずもどかしそうだった。
前半にPKで与えた1点が最後まで重くのしかかった。8本シュートを放ったが、決定機はなかった。前半終了間際にMF名古が左サイドから直接FKで狙うなど、チームの持ち味のセットプレーに雰囲気はあった。一方で相手を崩しての得点は足踏みが続くここ5試合生まれていない。見木は「セットプレーは武器だけど、もっと流れの中から取れるチームにしていきたい」と言った。
幸いにしてまだ暫定で8位。上位に食らいつくためにも、首位チームから突きつけられた課題を磨く必要がある。 (杉浦 友樹)