松井秀喜氏 2軍新球場で「松井畳」と再会 左肘負傷の岡本には「心配。代わりがいない選手」
2025年5月8日(木)5時30分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 巨人6—4阪神(2025年5月7日 東京D)
巨人OBでヤンキースGM特別アドバイザーの松井秀喜氏(50)が7日、ジャイアンツタウンスタジアムでのイースタン・リーグ、DeNA戦で始球式を務めた。3月開業の新球場は今回が初訪問。「素晴らしい施設。選手が思う存分成長できる」と未来のスター候補の出現を願った。
伝説の「松井畳」とも久しぶりに“再会”した。現役時代すり切れるほど素振りを繰り返した畳は、旧ジャイアンツ寮の通称「松井部屋」に保存。寮の新設に伴い石川県能美市にある「松井秀喜ベースボールミュージアム」に寄託・展示され、このほど新球場に返還された。当時を思い出し「いかに自分で自分自身を成長させるかということを教えてくれた場所」とうなずいた。
6日の阪神戦で左肘を負傷した岡本とも再会。言葉を交わし「ちょっと心配。代わりがいない選手だと思います」と気遣った。主砲を欠く苦境に「勝負どころで去年のように力強く抜け出してほしい」と奮起に期待した。
夜はテレビ解説のため東京ドームを訪問し、球団公式Xは試合前の全体ミーティングに飛び入り参加した様子を公開。阿部監督から「スペシャルゲストが来ているので活を入れてもらいます」と紹介され、「いい時も悪い時もある。一喜一憂することなく、どう準備するか。その繰り返し。何人か欠けても力の発揮できるチーム。昨年達成できなかった日本一、期待しています」と激励した。エールは実り、解説者席で勝利を見届けた。(村井 樹)