阪急阪神HD前会長・角和夫さん死去 阪神・岡田監督の再登板後押し 38年ぶり日本一陰で支える

2025年5月8日(木)5時15分 スポーツニッポン

 阪急阪神ホールディングス(HD)は7日、前会長兼グループ最高経営責任者(CEO)で現阪急電鉄会長の角和夫(すみ・かずお)さんが4月26日午前1時10分、兵庫県宝塚市の自宅で死去したと発表した。76歳だった。宝塚市出身。葬儀・告別式は親族で既に執り行われ、後日お別れの会を開く。

 1973年、早大政治経済学部を卒業、阪急電鉄に入社。鉄道畑を歩み、2003年、54歳で社長に就いた。

 06年、村上世彰氏率いる「村上ファンド」による阪神電鉄株買い占めに対し「ホワイトナイト」に名乗りをあげ、大手私鉄同士の経営統合を実現させた。発足した阪急阪神HD初代社長に就任した。

 親会社の経営統合が野球協約上の保有者の変更にあたるとして計30億円の支払いが発生するとの論議があった。角さんは同年10月、根来泰周コミッショナー(当時)と面会し、球団運営は阪神電鉄が行い、永続的に保有するとの文書を交わした。

 ただ、05年を最後に経営統合後、優勝できない球団再建への思いはあった。22年には内々に早大後輩でもある岡田彰布氏に接触。次期監督に球団から推薦の平田勝男2軍監督ではなく、岡田氏の就任を後押しした。23年の18年ぶりリーグ優勝、38年ぶり日本一を陰で支えた形となった。

 後に角さんは「安定して優勝に絡めるチームにしてほしい、とお願いしました。岡田さんに頼んだのは正解だった」と語っていた。

 23年に宝塚歌劇団の俳優がパワハラを受けて死亡する問題が起き、宝塚音楽学校と宝塚歌劇団の役職を降板。24年に「健康上の理由」で阪急阪神HD会長兼グループCEOを退任していた。

スポーツニッポン

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