川崎で感じた日本の異質さとは?ファンウェルメスケルケン際「欧州では対等」

2025年5月10日(土)16時41分 FOOTBALL TRIBE

ファンウェルメスケルケン際 写真:Getty Images

 欧州で10年以上プレーした川崎フロンターレ所属DFファンウェルメスケルケン際は、5月11日に明治安田J1リーグの鹿島アントラーズ戦を控えるなか、日本と欧州のクラブの違いについて私見を披露。2024シーズン限りで引退した元チームメイトのバフェティンビ・ゴミス氏との関係も明かしている。


 オランダメディア『Voetbal』で5月10日に掲載されたインタビュー記事によると、2024年1月にオランダ1部NECナイメヘンから川崎へ移籍したファンウェルメスケルケン際は、「川崎に加入した当初、僕はチームメイトの年齢を把握した。年上のチームメイトにはかなり敬意を払っていた」と回想。「欧州のクラブでは、全員が対等。みんな仲良しで、監督とでさえ友達のような関係になることもある」と比較した上で、「若い選手たちがボールやアウェイゲームに持っていく備品など、いろんな荷物を突然僕の代わりに運ぼうとするのが奇妙に感じる。すぐに『僕が持ちますよ』って言ってくれる」と、一部のエピソードを明かした。


 欧州とは異なり、上下関係を重視する日本の文化にやや戸惑ったというファンウェルメスケルケン際だが、ゴミスとは良好な関係を構築。公式戦ではフランス人ストライカーへのパスを選択する機会が多かったという。


 チーム内で唯一英語でスムーズにコミュニケーションをとれたというゴミスについては、「彼と日本人選手のつながりを深めることが大事だと思っていた。彼にとって、全く異なる文化で、人々の行動が全く異なる日本で暮らすことがどれほど困難であるか、僕は理解できていた」とコメント。


 「トレーニングでマッチアップした時なんて、ボールが全然見えなかった時もあった。彼の身体の使い方は見事だった」と、普段の練習から元フランス代表FWの凄みを感じたという。また、ゴミスとは一緒に外食する機会も多かったが、同選手からは引退直前に「プロキャリアが終わった後に残るのは、手に触れられるトロフィーだけだよ」と金言を授かったという。


 2024/25シーズンのAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)で、FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)をはじめ欧州の舞台で活躍していた選手と対峙したファンウェルメスケルケン際。米メディア『ESPN』によると、川崎との契約期間は2025シーズン終了後までだが、本人は自身の今後について「自分でも何がしたいのか分からない」と前置きした上で、「Jリーグや川崎も大好きだけど、もちろんヨーロッパ(のサッカー)も大好き。11年間もヨーロッパでプレーできたのは、決して無駄ではなかった。どうなるか様子を見よう」と、欧州復帰に含みを持たせたという。

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