巨人・浅野翔吾 坂本と首脳陣の愛に感謝「緊張なんかしなくていいよ」「3軍のように気楽に行け」

2025年5月10日(土)22時23分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ 巨人3—2ヤクルト(2025年5月10日 神宮)

 巨人の浅野翔吾外野手(20)が10日のヤクルト戦(神宮)で「8番・中堅」に入って今季初スタメン。バックスクリーン左へ豪快に叩き込む今季1号本塁打を8回に放ち、チームを勝利へと導いた。

 2—1で迎えた8回だった。先頭打者として入った第3打席。相手2番手右腕・小沢に2球で2ストライクと追い込まれたが、もちろん諦めない。1ボール2ストライクからの5球目、高めに浮いたフォークボールを捉えた。

 打球はぐんぐん伸びてバックスクリーン左へスタンドイン。浅野は開幕から4打席目で放った待望の今季初安打が初アーチとなった。8回には大勢が1点失って3—2とされており、浅野の一発がなければ同点でグリフィンの白星が消えるところだった。

 敵地で今季初のヒーローインタビューに臨んだあとは囲み取材にも応じた孝行息子。

 「なんとか結果出したいと思ってて、1打席目から凡打でしたけど、しっかりと振れてたと思うんで、それが3打席目につながったんじゃないかなと思います」と中飛、三ゴロのあとで飛び出した一発をまずは振り返った。

 今季は1軍経験のある支配下選手としては異例の3軍生活も経験。そこから一気に1軍へジャンプアップすると、出場2戦目で最高の結果を出した。

 「ホームランというよりかは、しっかりヒットを打って、1番・泉口さんが状態いいので、チャンスで回せるようにと思って、打席に立ちました」

 ヒーローインタビューでは「本当に最近まで3軍にいたので。ここで野球できてるのがちょっと信じられない」と話していたが、試合終了からしばらく時間が経っても「実感わかないですし、3軍にいるときも1軍の試合を見て、ここで野球するのを目標としていたので。うれしいですけど、これだけで終わらないように明日からまた頑張っていきたいなと思います」としっかりと口にした。

 甲子園で活躍し、ドラフト1位で巨人入り。高卒新人で1軍デビューを飾り、2年目の昨季は坂本勇人以来となる10代での満塁弾も打って19歳でセ・リーグ優勝も経験した。

 これまで順風満帆にきた野球人生で当たった大きな壁。

 「苦しいんですけど、ほんといろんな人が応援してくれたりだったり、指導してくれているので、それに応えられるようにと思って日々やってます」とし、「ほんと1軍の試合を見るっていうのが。ここにまた戻りたいなっていうのがあったので。それが一番自分のやる気というか、になってました」と1軍の試合を見ることで自身を奮い立たせていたという。

 この日の試合前練習では7日に同時昇格した坂本勇人内野手(36)と話をし、とてもいい笑顔を見せていた20歳。

 「“緊張します”って言ったら“緊張なんかしなくていいよ”“3軍と同じように行け”って言われて。阿部監督も亀井コーチも“3軍のように気楽に行け”と言ってくれたので、その感じでいきました」と明かし、偉大な先輩と首脳陣の愛と優しさに感謝していた。

スポーツニッポン

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