井岡一翔「皆さんの顔を見たら泣いてしまいました」「期待に応えられなかったのが悔しい」

2025年5月11日(日)23時4分 スポーツニッポン

 ◇プロボクシング WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ 王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)<12回戦>同級6位井岡一翔(志成)(2025年5月11日 東京・大田区総合体育館)

 前WBA世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(36=志成)が王者フェルナンド・マルティネス(33=アルゼンチン)に0—3の判定負け。世界王座返り咲きを逃した。昨年7月の王座統一戦で0—3と判定負けした因縁の相手にダイレクトリマッチで2連敗。長谷川穂積の35歳9カ月を上回る日本人男子最年長36歳1カ月での世界王座奪取はならなかった。

 試合後、会見に臨んだ井岡は「結果が全てなので。負けたことは素直に悔しいですし、応援してくれた人たちの期待に答えられなかったのが悔しい」と無念さをにじませたが「こうすればよかったとか、ああすればよかったとか言ったら切りがないですけど、一瞬一瞬の自分の全力は出したと思うので。今日は自分の実力を出して負けたので、やり切った気持ちはあります」とすっきりした表情で語った。

 敗戦直後は肩を落としたものの、王者と激闘を称え合うと、スッキリとした表情でリングを降りた。前回敗れた時には涙を見せたものの「前回の気持ちのつくり方と違ったし、前回悔しくて涙した気持ちがあったから、自分がやったことに関して涙を流すことではないなと。リングを下りて皆さんの悔しい、泣いている顔を見たら泣いてしまいましたけど」ともらい泣きしたことを明かした。

 終始前に出てくる王者の圧力に屈した。序盤から連打で押し込まれ防戦一方。カウンターを狙っていくが、6回にはロープ際でラッシュを食らいヒヤリとするシーンもあった。しかし8回、ついに王者の動きが止まると、9回はリング中央で激しい打ち合い。何度も被弾しながら“打ってこい”と挑発してみせると、会場の「井岡コール」を背に、左ボディを効かせた。10回にはついに左フックでダウンを奪い攻めに転じると、最後まで死力を尽くした打ち合いを見せたが、序盤の劣勢を逆転できなかった。

スポーツニッポン

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