巨人・浅野 今年も今季初安打が1号「本当に最近まで3軍にいたので、信じられない」
2025年5月11日(日)5時30分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 巨人3−2ヤクルト(2025年5月10日 神宮)
うれしくてたまらない。白球がバックスクリーン左へ吸い込まれるのを確認し、何度も手を叩きながらベースを一周。巨人・浅野は「8番・中堅」で今季初先発して8回先頭で2点差に広げる今季1号ソロを放ち、味わった屈辱を晴らして存在感を存分に示した。
「本当に最近まで3軍にいたので、ここで野球できているのが信じられない。初ヒットがホームランでうれしい」
結果だけを求めた。第2打席まで凡退でも「1打席目からしっかり振れていた」と迷いはなかった。8回は追い込まれながらフォークをすくって中堅左最深部へ。今季初安打を飾った。昨季初安打も8月14日の阪神戦での満塁本塁打。再び記憶に残る一発で今季をスタートさせ「満足せず、レギュラーを獲れるように頑張りたい」と表情を引き締めた。
悔しさをぶつけた。2軍では結果を残せず打率0割台まで低下。4月25日には異例の3軍降格も味わった。「何か変えないといけない。打てなくてもチャレンジしていくことが大事」。自然体で振れるようにバットを右肩に担ぐフォームに大きく変更。1軍の試合も毎日のようにテレビで見て自らを奮い立たせた。
20歳で迎えたプロ3年目に掲げた目標は「戦力」。どん底からはい上がり、7日の初昇格から4日目、まずは確かな足跡を残した。(村井 樹)
【若林が先制3号】
巨人・若林が初回1死から先制の左中間3号ソロ。1—1の4回先頭では三塁内野安打し、決勝の生還を果たした。阿部監督が8日の球宴会見で「(球宴の)舞台に立って、それをきっかけにレギュラーを獲ってほしい」と期待する中で、4試合連続安打で打率.306と好調をキープ。「いいものを続けられるように。結果を残したい」と話した。また、負傷離脱中の岡本に代わりキャベッジが第93代4番に座ったが、4打数無安打だった。