阪神・森下 TORACOのハート射抜くV撃 ハイスペック男子が初回から攻守に躍動

2025年5月11日(日)5時15分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ 阪神2-0中日(2025年5月10日 甲子園)

 試合開始直後から、女性ファンのハートをわしづかみにした。阪神・森下が初回から攻守で躍動。連続試合本塁打は4で止まっても、存在感は色あせなかった。

 「思ったより打球が来てなかったですけど、すごくいいチャージがかけられた」

 初回1死二塁。上林の右前打に定位置から猛ダッシュを仕掛けて捕球すると、本塁へワンバウンドの好返球だ。俊足・岡林の生還を許さず6日の巨人戦以来、今季2度目の補殺を記録。3年目の今季は、主要打撃部門のタイトル獲得以外にも「ゴールデングラブも獲りたい」と掲げる。自らの好守で勢いに乗ったことが、第1打席の快音を呼んだ。

 「打撃にもつながった守備だった」

 ピンチを救った直後に回ってきた1死二塁の先制機。カウント2—1から、高橋宏のまん中高め151キロ直球を中前へ落とした。決勝打となる5試合連続打点。打率、安打数、出塁率に加え、勝利打点は5となり、大山らに並ぶリーグ1位に躍り出た。だが、あくなき向上心を抱く背番号1は満足していない。「貢献する回数を増やしていきたい」とさらなる高みを見据えた。

 「TORACOデーを通して、試合を見に来てくれることもあると思う。うれしい」

 女性ファン向けイベント「TORACO DAY」が開催された。「推しの選手」は2位、「恋人にしたい選手」は3位など、ファン投票の5部門中4部門でランクインした。グラウンド内外で上位を走る男は、正真正銘の「ハイスペック男子」。フォームで悩む後輩・前川には打撃練習の際に積極的に助言を送るなど、あらゆる面で猛虎を支えている。

 11日は母の日。3年目で初出場となる。「特別な日にいい姿を見せたい。いつも支えになっているので、1本出せたら」。ピンクバットを手に、母・ゆりさんへの感謝の気持ちをフルスイングに込める。(石崎 祥平)

スポーツニッポン

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