【巨人】 トレード移籍の秋広優人は強心臓の愛されキャラ オフはオーストラリアで武者修行も経験

2025年5月12日(月)17時3分 スポーツ報知

秋広優人

 巨人の秋広優人内野手(22)、大江竜聖投手(26)とソフトバンクのリチャード内野手(25)の2対1のトレードが12日、電撃成立した。

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 魅力あふれる未完の大器が戦いの舞台を移す。身長200センチの規格外の体格。恵まれた肉体から放たれる打球の飛距離は圧巻で、バットコントロールにも定評があった。

 期待の大きかった男の性格は明るい。チーム内では愛されキャラ。坂本が「(秋広は)ほんとの陽キャ」と話していたように先輩後輩問わずに懐に飛び込むのがうまい。試合前のミーティングで指名されバースデーソングを全員の前で披露したこともあれば、台湾で行われた試合で上がったお立ち台で「我愛(ウォ・アイ)台湾!(台湾愛している)」と絶叫したこともある。強心臓でユーモアあふれる秋広の周囲では、笑顔の花が咲いていた。

 巨人では酸いも甘いも味わってきた。高卒3年目だった23年には121試合に出場して打率2割7分3厘、10本塁打、41打点をマーク。未来の主軸候補として大きな期待を背負った。さらなる飛躍を思い描いたが、昨季は26試合で打率2割6分1厘、0本塁打、1打点と低迷。中途半端なスイングを繰り返すなど苦悩した。

 「来年ダメだったらという気持ちでやらないといけない。勝負の年になる」

 オフはオーストラリアのウィンター・リーグに参加。生活をかけて気迫を全面に出してプレーする外国人選手の必死さに触れ、強い刺激を受けた。日本とは異なる食生活や長距離移動も経験。「これまでの環境は当たり前じゃなかった」。ハングリー精神を吸収して不退転の覚悟で臨んでいた。

 松井秀喜さんの背番号「55」を継承してプレー。大きな重圧や期待を背負いながらの日々だったに違いない。それでも、移籍に際して「ジャイアンツの55番を背負えたのは誇りに思う」と言い切った。ここまで5試合の出場にとどまり、7打数1安打、打率1割4分3厘。移籍は秋広にとってはチャンスでもある。無限の可能性を秘めた若武者が新天地で再出発する。

スポーツ報知

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