大阪ガス・小松章浩 JABA東北大会・オールフロンティア戦で8回完封勝利

2025年5月12日(月)12時42分 スポーツニッポン

 ◇JABA東北大会 大阪ガス7—0オールフロンティア(2025年5月12日 仙台市民球場)

 JABA東北大会に出場している大阪ガスが8回コールドの7—0でオールフロンティアに快勝した。先発した最速148キロ右腕の小松章浩投手(25)が、7安打を浴びながらも要所を締め完封。チームに予選リーグ初勝利をもたらした。

 「ストレート、変化球ともコントロールが良く、ゾーンに投げきることができました。カウントを悪くすることなくバッターと勝負できて良かったです。公式戦では中継ぎが多かったですが、先発だからといって余力を残すのではなく、初回から全力で1回1回を積み重ねていきました」

 課題の立ち上がりを抑えてリズムをつかんだ。初回はわずか5球で3者凡退。前半は直球で押し込むと、後半からはフォーク、スライダーなど変化球主体の投球に切り替え、的を絞らせなかった。

 おかやま山陽(岡山)から東北福祉大を経て、入社4年目。昨年までは思うような結果を残せなかったが、今季を迎えるにあたり心境に変化が芽生えたという。

 「2、3年目の結果を見れば野球が終わっても仕方ないと思える中で、もう1年、残していただけた。野球を続けさせていただけるにあたり、結果どうこうよりも、何かしらチームに貢献したいという気持ちがあって。自分はエースではありませんが、そういうピッチャーが活躍することで、投手陣全体の底上げをすることができる。そういう思いで、いま、野球に取り組んでいます」

 試行錯誤を続ける過程で、思わぬ副産物もあった。2年目の冬から3年目の冬にかけてサイドスローに挑戦。左足が着地した際に、ストップを効かせられるように下半身の使い方を変えた。この冬から再び上手投げに戻したが、従来に比べ、低めの直球の球威、回転数が格段に良化。「サイドにしている間に大事な部分に気づくことができました」。もがき苦しんだ経験が、今季の好成績につながっている。

 おかやま山陽の恩師・堤尚彦監督のもとには、今も年1回は必ずあいさつに訪れる。「お会いするたびに“絶対に長い間、野球をやろう”という気持ちにさせていただけます」と目に見えないパワーを注入されている。

 5月27日からは都市対抗近畿地区2次予選が開幕。3年ぶりとなる本戦出場へ向けて、小松は「ピッチャー全員でチームを引っ張るつもりでやります」と見据えた。

スポーツニッポン

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