大谷翔平 サイ・ヤング賞右腕撃ちで今季最長8戦連続安打 ドジャースは零敗で首位陥落

2025年5月12日(月)1時30分 スポーツニッポン

 ◇ナ・リーグ ドジャース0—3ダイヤモンドバックス(2025年5月10日 フェニックス)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)は10日(日本時間11日)、敵地でのダイヤモンドバックス戦に「1番・DH」で出場し、今季最長を更新する8試合連続安打へ伸ばした。3打数1安打でメジャー自己最長に並ぶ3戦連発はならず、チームは今季3度目の零敗で13日ぶりに首位から陥落。試合前のブルペンでは実戦想定のインターバルを挟んだ投球練習を開幕してから初めて実施し、投手調整を前進させた。

21年サイ・ヤング賞右腕バーンズとの激突。歴史的な乱打戦に決着をつけた前日の決勝弾の余韻が残る初回は敵地の大ブーイングで迎えられても、大谷は動じなかった。1ボールからの2球目。内角低めカットボールを鋭く捉え、打球速度109・55マイル(約176・2キロ)の痛烈な右前打を打ち返した。

 3回2死一塁は3度目のけん制によるボークで一塁が空き、申告敬遠で勝負を避けられた。バーンズ側の猛警戒を物語る場面だった。5回1死二塁では二ゴロに倒れても、7回零封を許したバーンズに対しては通算8打数4安打。フリーマンが「バーンズが素晴らしかった。準備はできていたけど、彼の方が上だった」と完敗を認めた難敵に対して優位に立っている。

 投手としても前進があった。試合前のブルペンではインターバルを挟んで投球練習。まずは20球を投げ、約5分間を空けて15球。実戦のイニング間を想定した「アップ&ダウン投球」を、投手調整を再開した開幕後では初めて解禁した。

 デーブ・ロバーツ監督は「どれだけスムーズに投げられるかを確認する重要なプロセス。休んだ後、どう反応するかを見たかった。全体的に凄く良かった」と新たな段階に進んだことを喜んだ。投手復帰は球宴後の見通し。「翔平の投げる姿を見ると、つい、今すぐ助けてもらえそうだと考えてしまう。気持ちが先走りそうになるけど、我慢している」と自らに言い聞かせるほど、大谷は順調だ。(奥田秀樹通信員)

スポーツニッポン

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