【ヤクルト】髙津監督「彼の目を見て喋ることは難しかった」塩見離脱のショック隠せず チームは一丸で連敗ストップ! サンタナが同点弾&決勝打

2024年5月13日(月)6時30分 ココカラネクスト

塩見が左膝の前十字靭帯損傷と半月板損傷で全治未定と診断された(C)TsutomuBEPPU

 ヤクルトは5月12日、神宮球場で巨人と対戦して3-1で勝利した。5番のドミンゴ・サンタナが同点弾と決勝打で勝利に貢献。2番に入った長岡秀樹は4打数4安打1打点で、打率も3割目前の「.298」まで上昇した。

【動画】勝利へ導く!サンタナが5号同点弾&決勝打を放つシーン

 試合前には、ショッキングな知らせがあった。リードオフマンの塩見泰隆が、同11日の巨人戦(神宮)の初回、第1打席で遊撃への内野安打で駆け抜けた際に左膝を負傷。左膝の前十字靭帯損傷と半月板損傷で全治未定と診断されたという発表があった。

 髙津臣吾監督は塩見の離脱について「一生懸命やったプレーでケガしたのは、しょうがないとは言えないですね。非常に残念です。試合前にいろいろ喋ったんですけど、なかなか彼の目を見て喋ることは難しかった。一番悔しいのは本人でしょうけど、野球ができない寂しさ、悔しさというのを非常に感じた顔合わせになりました」と、沈痛な面持ちで話した。

 それでもチームは一丸となって勝利を目指した。先発のサイスニードは序盤から走者を出しながらも、2回に坂本勇人、秋広優人からともにスプリットで空振り三振を奪うなど、5回まで無得点に抑える好投を見せる。

 6回に二死から4番の岡本和真に2試合連続となる8号ソロを左翼席へ運ばれて1点を先制されてしまうが、直後に打線がここまで無得点に抑えられていた巨人先発の高橋礼から、5番のサンタナが左翼席へ5号ソロを放って1-1とすぐに同点に追いついた。

 7回は今季2度目の1番起用となった丸山和郁が四球を選んで出塁し、この日、2試合連続猛打賞の長岡が犠打を決めてチャンスを広げた。続くホセ・オスナは右飛に倒れたが、村上宗隆が四球で二死一・三塁の好機をつくると、前の打席で同点弾を放っているサンタナが今度は右前へ運ぶ適時打で2-1と勝ち越しに成功した。 

 サイスニードは6回1失点でマウンドを降りたが、その後のリリーフ陣が粘りの投球で得点を許さなかった。8回には木澤尚文が二死一・二塁のピンチを背負い、岸田行倫に中前打を浴びるが、この回から中堅の守備に入っていた岩田幸宏が本塁へ好返球を見せて二塁走者をアウトにした。

 その流れに乗って8回裏は長岡が4安打目となる右翼への適時打で3-1とリードを2点差にすると、9回は石山泰稚が3人で締めて逃げ切った。

 攻守でチームを支えるリードオフマンの戦線離脱という嫌なムードを振り払う逆転勝利。連敗を「2」で止めたヤクルトは、チーム一丸となって戦い続ける。

[文:別府勉]

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