3度目の制覇を目指す佐藤琢磨が初日トップ発進/第106回インディ500デイ1

　NTTインディカー・シリーズ第6戦にスケジュールされた第106回インディアナポリス500マイルレースの走行が17日よりスタートした。初日トップは、2017年と2020年にインディ500を制した佐藤琢磨（デイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシング）がトップスピードとなる228.939mphを記録した。

　14日にインディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースで第5戦を終えたインディカー。17日からはいよいよ伝統のインディアナポリス500マイルレースのプラクティス走行がスタートした。

　初日は9時より約2時間の走行が行われ、午後よりルーキードライバーとリフレッシャードライバーが走行するルーキーオリエンテーションプログラム後に再び全車のプラクティス走行が設けられた。

　事前に行われたテストで7名のルーキードライバーたちはルーキーオリエンテーションプログラムを通過しており、久々の走行となるステファン・ウィルソン（ドラゴン・スピード）を除く32台が午前中のプラクティスから走行をスタート。

　トップスピードを記録したのは、227.119mph（39秒6268）のスコット・ディクソン。2番手にマーカス・エリクソンが入りチップ・ガナッシ・レーシングが速さを見せる。

　ドレイヤー＆レインボールド・レーシングが参戦のセージ・カラムが52周と積極的に走行を重ね3番手スピードを記録する。

　前年の覇者エリオ・カストロネベス（メイヤー・シャンク・レーシング）は30番手。佐藤琢磨は4周のみの走行で最下位の32番手に終わる。

　ウィルソンのリフレッシャープログラムが終了すると午後3時から3時間、全車33台によるプラクティス走行が行われた。

　午前中のマシンからセッティングを変更した琢磨は、午後のセッションで64周を走行。ハッピーアワーと呼ばれる残り1時間で大きなパック走行を得た琢磨は、この日トップスピードとなる228.939mph（39秒3118）を記録した。

「大きなトウを持つことができました。ハッピーアワーをニュータイヤで走行すれば、可能なことだと思います。今日はとても幸せですね」と琢磨はコメント。3度目のインディ500制覇へ幸先の良いスタートとなった。

　チップ・ガナッシ・レーシングは午後もスピードを上げ、ディクソンが2番手、3番手にNASCAR7度制しインディ500は初参戦となるジミー・ジョンソン、4番手にエリクソン、6番手にアレックス・パロウと続いた。

「本当にいい日になった。このセッションのポジションは、前進するための大きな自信を与えてくれるように感じたよ」とジョンソン。

　トップ4はホンダユーザーとなりシボレー勢トップは5番手のリナス・ヴィーケイ（エド・カーペンター・レーシング）だった。

　プラクティス走行は20日金曜日まで毎日予定され、18日は12時より6時間の走行がスケジュールされている。

■第106回インディアナポリス500マイルレース／初日総合結果