ハンガリーに新サーキット『バラトンパーク』がオープン。FIAグレード1ライセンスの対象で、FIMの規則にも準拠

2023年5月18日(木)16時3分 AUTOSPORT web

 ハンガリーの首都ブダペストの南西87kmに位置する新コース『バラトンパーク・サーキット』が、正式にオープンした。専用のロードコースはハンガリーのバラトン湖のリゾート地に隣接しており、変則的な反時計回りのコースに16カ所のコーナーが展開されている。


 経営陣は“中央ヨーロッパで15年以上の間に建設されたコースのなかでも、FIAの最高水準にあるレーストラック”と評している。今週の記者発表会でコースを試走した元F1ドライバーで3度のグランプリ優勝経験を持つジャンカルロ・フィジケラは、コースに太鼓判を押した。


「初めてバラトンパーク・サーキットを走行したが、その特徴に感心した」とフィジケラは語った。


「このコースにはすべてがそろっている。高速コーナー、難しいヘアピン、クールなシケインがスリリングに組み合わされている。流れがいいコースで、レースのフィーリングは素晴らしい」


「最初のコーナーとバックストレートの最後は、絶好のオーバーテイクのスポットだ。全体としてバラトンパークを走行するのは非常に楽しい」


 バラトンパークはFIAのグレード1基準を満たすべく細部まで設計されており、常設の客席は1万人の観客を収容できる。さらに、会場には6桁の観客を収容できる仮設のグランドスタンドもあり、大規模なイベントにも柔軟に対応できる。


 またFIAグレード2ライセンスの申請が提出されているものの、このコースはFIAグレード1ライセンスの対象であり、ハイレベルな四輪および二輪レース双方に向けたFIMのレギュレーションにも準拠している。


 サーキットのオープンにあたり、ポルシェのスポーツカー75周年を記念した“ポルシェ・オン・トラック”という2週間のドライビングプログラムが開催される予定だ。その後は6月10日に“フェスティバル・オブ・ドリームス”が開催され、コースでスリル満点のアクティビティやエンターテインメントを体験できる。


 なお、ハンガリーの歴史的なF1サーキットであるブダペスト近郊のハンガロリンクは、2027年までの契約を結んでいる。

F1ハンガリーGPの舞台となるハンガロリンク

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