ソフトバンク・周東「勝ってお祝いします!」王貞治球団会長へ20日バースデー星を贈る!!

写真を拡大

　右腓骨（ひこつ）骨折で戦列を離れていたソフトバンクの周東佑京内野手（29）が19日、1軍に合流し、きょう20日からの日本ハム3連戦に向け北海道入りした。約1カ月ぶりに「1番・中堅」でのカムバックすることが濃厚だ。20日は王貞治球団会長の85歳の誕生日。選手会長は15年以来となるメモリアルデーの勝利で球団会長を祝福し、チーム今季初の貯金に貢献する意気込みだ。

　快足自慢の周東選手会長が戻ってきた。移動日となったこの日の午後、福岡空港で1軍本隊に合流した。

　「いや、別にまだ何もしていないですよ。ただ1軍に戻ってくることができただけです。もう42試合が終わっている。やれることをやるだけですよ」

　きょう20日の日本ハム戦からリスタートを切る。偶然だが、王貞治球団会長の誕生日と重なった。ただ、同日の試合は5連敗と苦戦中。「勝ってお祝いします！」と85歳となる球団会長の15年以来となるバースデー勝利に意欲を燃やして機上の人となった。

　今季初貯金への切り込み隊長として期待がかかる。チームは18日の楽天戦で延長12回サヨナラ勝ちし、5カード連続の勝ち越しを決め、勝率を4月14日以来の5割に戻した。ここに快足男が加わる。「それ（起用）は監督さんが決めることですので。出てからになります」と慎重な姿勢だったが、「1番・中堅」でのスタメン復帰が濃厚だ。

　今季は昨秋に手術した左膝の違和感とも付き合いながら出場を続け、4月23日のオリックス戦では逆の右膝に死球を受けて右腓骨（ひこつ）を骨折。同29日に出場選手登録を外れ、リハビリを経て今月16日の2軍戦で実戦復帰した。1番で3試合（うち1試合は降雨ノーゲーム）に出場し、安打に加えて二盗も成功させた。不安があった両膝ともに状態は良好だが、「盗塁できるか、できないかは分かりませんよ。あやしいですね」。相手バッテリーの警戒をかわす煙幕か。駆け引きも既に始まっている。

　パ・リーグ首位を走る日本ハムとのゲーム差は3・5。今季は4月1日の初対戦での勝利後に4連敗と分が悪いが、スイープを許した4月29日〜5月1日の3連戦では不在だった選手会長が戻ってくる。「まずは勝ちたいですよね」。開幕からの出場19試合連続安打も継続中。周東が打てば、チームはさらに勢いづく。（井上　満夫）

　H…きょう20日に先発するモイネロも王会長のバースデー白星を意識し「気持ちいい誕生日にしてあげたい。いい野球ができるようにね。チームとしていいプレゼントになるようにしたいね」と話した。今季7試合に登板して4勝0敗、防御率1・55と相変わらずの安定感。日本ハム戦は2試合登板で1勝0敗、同1・29で「とにかくストライク先行でしっかり仕事をするだけだよ」と意気込んだ。