もし勝っていれば「それは“盗んだような”ものだった」 Dバックス監督も7回無失点の山本由伸に敬意を示す「本当に素晴らしい投球だ」
2025年5月21日(水)17時50分 ココカラネクスト

安定的なハイレベルなピッチングを披露する山本は、紛うことなきドジャースのエースだ(C)Getty Images
圧巻の投球に敵将も賛辞を惜しまない。
現地時間5月20日(日本時間21日)、ドジャースの山本由伸は、本拠地ダイヤモンドバックス戦に先発登板し、7回1安打無失点、9奪三振、2四球で降板。6勝目はお預けとなったが、メジャー自己最多となる110球を投げ切り、防御率も1.86と再び1点台とした。チームも10回延長の末に4-3で逆転サヨナラ勝ちを収め、連敗を「4」で止めている。
【動画】これが山本由伸!えげつないカーブで空振り三振を奪うシーン
この日山本は、3回まで一人の走者も出さないパーフェクト投球を披露。4回に四球を与えたが、以降も多彩な投球でダイヤモンドバックス打線を翻弄していく。7回は先頭に初安打を許し、暴投と四球で2死一、三塁のピンチに。それでも6番パビン・スミスを空振り三振に仕留めると、雄叫びを上げ、今季6勝目の権利を得てマウンドを降りた。
試合後、ダイヤモンドバックスを率いるトーリ・ロブロ監督は、日本人右腕の投球内容を絶賛。地元メディア『azcentral sports』のホセ・M・ロメロ記者が会見映像を公開しており、その中で指揮官は、「我々も最後まで戦い続けた。ヤマモトは本当に素晴らしい投球を見せている。その中でうちの選手も頑張ったと思う」と試合を振り返っている。
また、「選手たちが戦い抜いたことを誇りに思っているが、ほんの少し及ばなかった」とサヨナラ負けに悔しさをにじませているロブロ監督。「ヤマモトの快投ぶりを考えれば、もしかしたら“盗んだような勝利”になっていたかもしれない」と山本のパフォーマンスに対する深い敬意を示し、「ただ、そう思うようにはいかない」と続けていた。
ロブロ監督もその力を認めざるを得なかった山本。まさにメジャートップクラスの投球を続けており、その勢いはまだまだ止まりそうにない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]