佐々木麟太郎「課題はいっぱい。来年はチームの先頭に」スタンフォード大の1年目が終了
2025年5月21日(水)8時1分 スポーツニッポン
スタンフォード大の佐々木麟太郎内野手(20)が20日(日本時間21日)、1年目のシーズンを戦い終えた。ノースカロライナ州ダーラムで行われたACCトーナメントの1回戦で、第13シードのスタンフォード大(レギュラーシーズンは27勝24敗、カンファレンス内では11勝19敗)は第12シードのバージニア工科大に2−7で敗退した。佐々木は6番・一塁で出場したが、4打数無安打だった。
第1打席から遊飛、左飛、中飛、空振り三振。第2、3打席はいずれもフェンス際まで届く惜しい打球だったが、チームが4点を追って迎えた7回二死満塁の打席では空振り三振に倒れた。カレッジ1年目の佐々木は52試合に出場し、打率.269、7本塁打、41打点だった。
試合後、佐々木との一問一答は以下の通り。
——今日の試合を振り返って。
「本当にまず自分の結果どうこうじゃなくて、負けたってことが一番、悔しいことですし、勝ち切って上がりたかった。自分自身もチームに流れを持って来られなかったですし、とにかく今は気持ち的には悔しいだけです」
——2月に開幕し、あっという間だったか。
「時間的にはここに至るまですごく早く感じましたし、エスカー監督をはじめ、コーチのみなさんに今年は経験をさせていただきましたし、多く学ばせてもらいました。今シーズンは今日で終わってしまいましたし、もちろん悔しいことばかりで、戻りたいと思うこともいっぱいあるんですけど、もう過去には戻れないですし、次のシーズンどれだけこのスタンフォード大学の1選手として、チームが勝つために、自分自身がどれだけうまくなって、強くなって戻ってくるかが一番大事だと思っています。とにかく今、自分自身はそこしか考えてないです。もう終わったことは戻れないので、監督とコーチにも期待はいただいていると思っているので、その期待に応えられるように、これからまたさらに練習、経験を積み重ねて、来年のシーズンに向けて準備していきたいと思っています」
——今季を戦ってみて、良かった点と来年への課題は。
「今年はなかなか調子が上がりきらない時もすごいあって、チームに迷惑をかけていました。(その中でも)自分自身で勉強になったのは、自分が良くない状況の時にどれだけ最低限の力を出すこと。成績的にも良くない、自分が思っているよりも良くないときに、どれだけパフォーマンスを出せるかを今年1年で学ばせてもらったっていうところはすごくあります。最終的に成績を振り返ると自分自身、全然満足してないですけど、最低限という中で、一番は51試合プラスこのポストシーズン、52試合をまずケガなくしっかり戦い抜けたっていうのは自分にとってうれしいことでした。その中で経験を積ませてもらい、そこが自分自身、一番の財産だと思ってましたし、この経験を来年に生かすってことが自分の中での一番の財産だと思ってます。課題はいっぱいありますね。打席においても自分自身の質の良い打撃をどれだけ1打席1打席積み重ねていけるか、それをどれだけ回数重ねていけるかっていうのがすごく大事だと思ってます。あとは打撃だけじゃなくて、守備、走塁も含めて全てにおいて上がっていくっていうのがこれからの課題だと思っています。今年は1年生だからっていう言い訳は自分の中でないので、来年はチームの先頭に立って、勝つために貢献できるようにやっていきたいと思っています」
(ノースカロライナ州ダーラム・杉浦大介通信員)