7回無失点の山本由伸「勝利に貢献できてうれしい」ノーヒットノーラン意識せず「目の前の打者に集中」
2025年5月21日(水)14時34分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ ドジャース4×—3ダイヤモンドバックス(2025年5月20日 ロサンゼルス)
ドジャースの山本由伸投手(26)が20日(日本時間21日)、本拠でのダイヤモンドバックス戦に先発し、メジャー最多となる110球を投げ7回1安打無失点9奪三振。6勝目はお預けとなったが、チームはサヨナラ勝ちで連敗を4で止めた。
試合後、山本はチームのサヨナラ勝ちに「逆転一度されましたけど、最後、打線がつながって試合に勝てたのですごくいい試合だったと思います」と振り返った。
自身の投球については「カーブだったり、カットボールだったり、ウィル(捕手スミス)が考えて配球してくれたので、とにかくウィルを信じて思い切り投げた」と語った。
また、6回まで無安打投球だったことから、ノーヒットノーランを意識したかと問われ「やっぱり9イニングはすごく遠いので130球ぐらい投げられたら別ですけど…。球数が順調にいってたので、とにかく目の前のバッターに集中して投げてました」と笑った。
そして、7回100球以上を投げたことに「とにかく今日の勝利に貢献できたことがすごくうれしく思います。もっともっとチームの勝ちにつながるピッチングができるように頑張りたいです」とした。
山本は6回まで無安打投球、許した走者は四球の1人だけと強打のダイヤモンドバックス打線につけいる隙を与えなかった。
1—0の7回、先頭・マルテに直球を右翼方向へ弾き返され、この試合初めてのヒットを許した。さらに次打者・グリエルへの初球が暴投となり二塁まで進まれ得点圏に走者を背負った。
それでも動じない。グリエルを三ゴロに打ち取ると、ネーラーは詰まらせてニゴロ。前回対戦で満塁本塁打を浴びたモレノを四球で歩かせ2死一、三塁とした。ここでベッツら内野陣がマウンドに集まり一呼吸。続くスミスを2ボール2ストライクからの6球目、カットボールで空振り三振に仕留めると、マウンドで大きく吠えてガッツポーズ。本拠ファンは総立ちで拍手し「ヨシ!ヨシ!」というコールで右腕の熱投を称えた。
メジャー最多110球を投げ、7回1安打9奪三振。まさにエースのピッチングだった。
1—0の9回に守護神スコットが同点ソロを被弾し、山本の6勝目はお預けとなったが、チームは延長10回に逆転サヨナラ勝ちを収め、連敗を4で止めた。