日本人記録を大幅更新のペースで打点量産中、カブス・鈴木誠也が最強打線の中心で示す存在感
2025年5月22日(木)11時40分 ココカラネクスト

鈴木は好調を維持。打点トップの活躍でチームを牽引している(C)Getty Images
最強打線の中心で、存在感が日に日に増してきている。カブス・鈴木誠也が元気だ。5月20日のマーリンズ戦では1−1の同点で迎えた6回に大量8得点のビッグイニングを演出した。
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先頭で代わったばかりの2番手投手カルビン・フォーシェイから四球を選ぶと、ここから猛攻につなげた。ダンスビー・スワンソンの中前への適時打で勝ち越しのホームを踏むと、打線はさらに勢いづいた。6点を加え、なお2死二塁で鈴木にこの回2度目の打席が回ると、中堅バックスクリーン右横へとどめの12号2ラン。今季最多の1イニング8得点を締めた。
「我々はとてもいい勢いに乗っていた。自分も続きたかったので、周りがつくってくれた雰囲気に乗れたのは良かった」
大リーグ公式サイトによると、鈴木は6回の猛攻をこう振り返った。またクレイグ・カウンセル監督も同サイトに「誠也が先頭で出てくれて、あのイニングはみんながいい打席を重ねられた。追い込まれてから粘り、四球を取った。あれが大きかったんだ」と四球を選んだ先頭の打席を高く評価していた。
この試合では9回にも左翼線へ2点二塁打を放ち、3安打4打点という活躍。これで今季43打点となり、現地20日時点ではジャイアンツのウィルマー・フローレスを1打点上回り、ナ・リーグ単独トップに立った。また、ア・リーグトップのヤンキースのアーロン・ジャッジの43打点にも並び、今季メジャートップタイに立ったことになる。
チームは29勝20敗でナ・リーグ中地区の首位をいくが、最大のウリは強力な打線だ。291得点は、2位のドジャースに10得点差をつけて堂々のメジャートップ。その最大の得点源が鈴木というわけだ。
昨年は本塁打と打点の2冠王に輝いたドジャースの大谷翔平は、本塁打は変わらず量産している一方で、31打点とこちらは伸び悩んでいる。下位打線の出塁率の低さなどが影響している。打者に最も求められる「打点」に限れば、同学年のライバルを上回るペースで鈴木が積み上げている。
現地20日時点では、シーズンに換算すれば142打点ペース。日本人メジャーリーガーのシーズン最多打点は昨年の大谷の130打点で、2〜5位は松井秀喜(ヤンキース)が全て締めて116、108、106、103打点と並ぶ。それらの記録を一気に塗り替えておかしくない打点量産。新たな「RBIマシーン」が、シカゴに爆誕する気配だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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