不振のシーズン終盤にEL制覇達成…ポステコグルー監督「これは“真の信者たち”のためのもの」
2025年5月22日(木)8時25分 サッカーキング
トッテナムを率いるポステコグルー監督 [写真]=Getty Images
EL決勝が行われ、トッテナムとマンチェスター・ユナイテッドがスペインの『サン・マメス』で対戦した。試合は序盤から頻繁に攻守が入れ替わる展開となり、互いに攻撃的な姿勢を崩さず時間が経過。そんななか、42分にパペ・マタル・サールのクロスをブレナン・ジョンソンがニアで合わせ、トッテナムが貴重な先制点をマークする。後半に入ると反撃を試みるマンチェスター・ユナイテッドが攻勢を強めたものの、トッテナムも守護神グリエルモ・ヴィカーリオを中心に粘り強く対応。最後までゴールを守り切り、1−0でタイムアップの笛が吹かれた。
これにより1983−84シーズンに前身のUEFAカップを制して以来、通算3度目のEL制覇を達成したトッテナム。今季のプレミアリーグでは下位に沈むなど苦戦を強いられている同クラブだが、シーズン終盤に来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得した。インタビューに応じたポステコグルー監督は、「この感情を言葉にするのは難しい。選手たちをとても誇りに思っている。私の好きなオーストラリアの首相の言葉を引用するならば、これは“真の信者たち”のためのものだ。信じられないような選手たちの集団で、彼らは決して揺らがず、私と私たちのやっていることへの信頼を失うことはなかった」と述べている。
また、リーグ戦の不振により多くの批判を受けながらのEL制覇について、「サポーターとの関係がぎくしゃくしていると思われがちだが、実際に出会ったサポーターはみんな本当に親切だった。今季のリーグ戦には失望があったことも理解している」とコメント。一方で、「でも今夜のサポーターの姿を見て、彼らに与えた影響を感じた。これは彼らへのご褒美だ。そして最後に、美しい妻、息子たち、家族、友人たちに感謝したい。彼らが私のインスピレーションだ。ピッチの上で笑顔を浮かべる彼らを見て、これ以上の幸せはない」と自身の思いを口にした。
さらに、「我々には本当に若い選手たちがいる。彼らに成功について語ることはできるが、彼らがそれを実感するまでは、それは現実にはならない」と語りつつ、「彼らが再びこの感覚を味わいたいと思うことは間違いない。この経験は今後何年にもわたって最高レベルで成功を収め、競争力を発揮できるチームの構築を加速させるものだ」と成功体験の重要性を強調。「今夜は私たちにとって前進するための素晴らしい舞台となる」とさらなる進化を誓っている。
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