伝説の「14」沢村栄治 米国遠征でサイン求められると…その中にメジャーの契約書?!「入団の履行を迫られた」…背番号物語

2025年5月22日(木)6時0分 スポーツ報知

背番号14を背負った伝説のエース・沢村

 「14」といえば、伝説の大投手・沢村栄治。1934年11月、草薙球場での日米野球。0—1で敗戦投手となるが、ベーブ・ルースを擁する全米打線を相手に8回9三振の快投を披露して米本土にもその名が伝えられた。翌年の米国遠征では大歓迎を受け、各地でサインを求められた。「その中にメジャーの契約書があり入団の履行を迫られた」と巨人軍90年史に、驚くようなエピソードが書かれている。

 36年から「14」をつけ、9月25日のタイガース戦(甲子園)でプロ野球史上初のノーヒットノーランをマークすると、37年5月1日にもタイガース相手(洲崎球場)に達成。38年に入営するが40年に復帰し、同年7月6日の名古屋戦(西宮)で3度目を成し遂げた。

 しかし、再び召集され、44年12月、乗船していたフィリピンに向かう輸送船が魚雷攻撃を受け27歳で戦死。47年、功績をたたえ「14」がプロ野球初の永久欠番に指定された。

 3度ノーヒットノーランを記録したのは沢村と広島の外木場義郎だけ。外木場の背番号も「14」だったが、「沢村さんをイメージしたわけではなく、たまたま空いていた番号だった」と今年2月、スポーツ報知の企画連載「巨人が恐れた男たち」の取材で語った。

スポーツ報知

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