【大学野球】日大国際7年ぶりの全日本大学選手権出場へ…カギを握るのは左腕・佐藤開投手…24日・東海地区春季選手権
2025年5月22日(木)6時35分 スポーツ報知
東海地区予選での活躍を誓う日大国際の佐藤
大学野球の東海地区春季選手権が24日、岐阜・長良川球場で行われる。静岡・日大国際、岐阜・朝日大、三重・皇学館大の春季リーグ各優勝校が、全日本大学選手権(6月9日から明治神宮球場など)への1枠をかけて総当たりで争う。日大国際の佐藤開投手(4年)は中継ぎとして、プロ注目右腕・林京平(4年)と同じ4勝をマーク。2018年以来、7年ぶりの選手権出場へカギを握る存在だ。
今季ブレイクした佐藤が日大国際の全国切符獲得への切り札になる。これまで通算0勝だった左腕は、今春のリーグ戦5試合すべて2番手で登板。ロングリリーフとなった4日の東海大静岡戦では、7回1/3を無失点に抑えて勝ち投手になるなど、今リーグ4勝1敗。最高殊勲賞を含む個人3冠に輝いたエース右腕・林と同じ勝ち星を挙げた。東海地区選手権へ、「任されたマウンドで最後まで立つという気持ちです。負けている場面では流れを変えます」と気合を入れた。
春は大学選手権、秋は明治神宮大会の出場を懸けた東海での戦いに、チームは2023年秋から4季連続で進出を果たした。ただ、初戦はエースを投入して勝ちながらも、第2戦で敗れて出場を逃すケースが続いている。和泉貴樹監督(70)は、林に次ぐ投手の強化に着手。リーグ終盤の静岡産業大、東海大静岡、静岡大との3カードで初戦は林に託し、2戦目は複数投手を登板させた。「先発陣は思うようにいかなかったが、リリーフが出てきたことが、リーグ優勝につながった」と指揮官。継投の2戦目で軸になった佐藤への信頼は高まった。
130キロ後半の直球とカーブなど4種類の変化球で打者を翻弄(ほんろう)する。昨秋はリリーフ陣の3番手だったが、オフに下半身との連動性を高めるために走り込みを重点に置き、チェンジアップを習得。「いつも林が1試合目に投げる様子をベンチから見ていた。その分、2試合目は自分に任せろという気持ちです」。急成長した4年生が、全国への“カベ”をぶち破る。
(伊藤 明日香)
◆佐藤 開(さとう・かい)2003年6月30日、東京都生まれ。21歳。小学2年から墨田スターズで野球をはじめ、修徳中の軟式野球部でプレー。堀越高から日大国際に進学。173センチ、76キロ。左投左打。