新潟 昨季準Vのルヴァン杯で無念の3回戦敗退 19位に低迷するリーグ戦の悪い流れを断ち切れず

2025年5月22日(木)4時20分 スポーツニッポン

 昨季ルヴァン杯準優勝のJ1新潟は21日にホームで東京Vに0—2で敗れ、無念の3回戦敗退となった。序盤からリズムに乗れず、前半7分に先制を許すと同32分にも失点。後半はMF長谷川元希(26)、MF奥村仁(24)らを入れて打開を図ったが、好機をものにできなかった。リーグ戦で19位に低迷するチームは、ルヴァン杯でのタイトル獲得の夢も散った。

 名古屋を相手に0—2から追い付き、延長戦でリードされても再び同点に持ち込んだ昨季の決勝の粘り強さはどこにもなかった。2失点した前半終了後には、ホームのサポーターから大ブーイング。低迷するリーグ戦の悪い流れそのままに、昨季準優勝したルヴァン杯は3回戦であっけなく敗退した。

 18日のリーグ戦前節岡山戦で露呈したビルドアップの連動性のなさは変わらなかった。DF早川は「一人一人の距離感が遠かった」と言い、パスは止まっている選手の足元ばかりに。苦し紛れに蹴ると、中盤のセカンドボール争いで後手を踏み、主導権を渡した。守備でもロングボールとクロスから背後を取られて2失点。前半はいいところがなかった。

 「去年、(準優勝で)悔しい思いをしている選手も多い。ルヴァン杯は違うモチベーションがある」。FW太田が話していたように、6万人超の観客の前でタイトルを逃し、昨季の忘れ物を取りにいくのは今季の大きな目標の一つだった。この試合は19位と降格圏に低迷するリーグ戦のカンフル剤とするためにも白星を目指したが、後半も無得点に終わり現状を表す結果と内容となった。

 「もう終わってしまったものは取り返せない。試合数が減った分、リーグ戦に力を出し尽くしていかないといけない」。MF高木は悔しさをにじませて必死に前を向く。岡山や東京Vのように、前から高い強度で圧力をかけてくる相手につなごうとして苦戦しているのは確かで大きな課題と言える。「シンプルに練習しないとダメ。つなぐところは。今までのやってきたノリで、じゃなくて下手だということを認めて練習しないといけない」と高木は続けた。

 今季ホームでの公式戦勝利はなく、サポーターの我慢も、限界が近づく。「取り返すのは今後の姿勢、結果でしかない」と早川。25日の次節湘南戦もホーム。結果を出すしかない。(西巻 賢介)

 ▼樹森監督 前節の悪い流れが、そのまま出た。裏への意識はイメージを持って挑んだが、最初で失点して相手にパワーを出させてしまった。後半は裏への意識をもう一回、整理させたが、自分たちのスタイルを出そうというところであいまいさが出た。

スポーツニッポン

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