阪神・ビーズリー 巨人キラーが4回突如崩れ2失点で甲子園不敗神話が17戦目でストップ

2025年5月22日(木)5時15分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ 阪神4—5巨人(2025年5月21日 甲子園)

 二つの不敗神話が止まった。阪神のビーズリーにとって、悪夢のイニングは4回だった。無死一、二塁のピンチを招くと、浅野へ投じた6球目のスライダーは高めに浮いた。左翼線への先制適時二塁打。打球の行方を見つめながら、助っ人右腕は唇をかみしめた。

 「最初の3イニングは思い切って投げていってなんとか粘っていけたけど、最後のイニングは言い訳できない。もっといい投球をしないといけなかった」

 聖地には試合前から雨が降り注いでいた。マウンドがぬかるむなど足元のコンディションが悪い中、3回までは毎回得点圏に走者を背負いながら粘投。だが、雨脚が強くなった4回は、踏ん張ることができなかった。先発としては今季最短の3回0/3で降板し、2失点。救援した富田も流れを止められず一気に4点を失い、23年の入団から通算17試合目で甲子園初黒星を喫した。

 「悪天候の部分は言い訳できないところなので。出だしが良くても、そのあと安定しなかった。今後そこを修正していきたい」

 巨人戦の連勝も4で止まった。昨季は3戦3勝で、防御率1・00。今季も5月5日の巨人戦で4回から2番手として登板し、3イニングを無安打無失点に封じた。第2先発としての役割を果たし、今季初勝利をゲット。Gキラーとしての本領を発揮するはずが、直球とスライダーが真ん中に集まり、痛打を浴びた。

 中盤の失点が響き、チームの連勝も3でストップ。4月17日以来の先発に送り出した藤川監督は「見ての通りです」と言葉少なだった。今季は開幕ローテーション入りを果たしながらも、4月下旬には中継ぎへの配置転換を経験。1勝2敗となり、防御率も4・29と苦戦する。「言い訳のない、もっと良いピッチングができれば。そこに向けて取り組んでいきたい」。悔しさをにじませながら、次回登板でリベンジを誓った。(松本 航亮)

スポーツニッポン

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