【武雄競輪 G3ミッドナイト】山田庸平が地元G3連続V 見せた九州の絆「ラインのおかげ」
2025年5月23日(金)4時0分 スポーツニッポン
武雄競輪場で開催されたミッドナイトG3「日本名輪会C オッズパーク杯」は22日、最終9Rで決勝が行われ、地元の山田庸平(37=佐賀)がV。優勝賞金320万円と副賞200万のギフト券を獲得した。
悲願の地元記念初制覇から約1ケ月あまり。再び山田庸平が地元バンクで宙に舞った。A級時代の14年9月青森以来、約10年8カ月ぶりのミッドナイト参戦でV。表彰式後、もうすぐ日付けが変わりそうな時間帯に地元勢や九州地区の仲間によって胴上げの祝福を受けた。
「準決勝に続いて本当にラインのおかげです。狙われる可能性もある位置だったので集中していた」
決勝は阿部将大—北津留翼—山田—井上昌己で九州4車が結束。阿部が前受けから猛然と突っ張ると、北津留が最終1センターから番手捲り。山田が力強く抜け出し、2着が井上で3着が北津留。別線に付け入る隙を与えなかった。先月の地元記念は嘉永泰斗の先行に乗って番手捲り。今回も“九州の絆”をまざまざと見せつけた。
「本当に感謝しかない。久しぶりのミッドナイトは、日に日に慣れてきたとはいえ難しかった。いい感じで賞金を積み上げられているし、あとはG1で結果を出したい」
地元記念制覇後のダービーは二次予選で敗退。2場所後には高松宮記念杯(6月17〜22日、岸和田)も迫っている。
「岸和田は結果を残せている相性のいいバンク。なんとか頑張りたい」
苦しみながらも地元G3連続Vという最高の形で、久々のミッドナイト参戦を締めくくった。22、23年に決勝進出している“宮杯”に向けて最高の勢いがついた。