過去に3年連続ゴールの神戸キラー J1清水・北川航也が4戦勝ちなし&5月未勝利打ち破る
2025年5月24日(土)5時20分 スポーツ報知
左足でパスを出す清水・北川
J1清水エスパルスは23日、ホーム・神戸戦(25日)に向け三保で一部非公開練習を行った。17年から3年連続で得点するなど神戸と好相性のFW北川航也主将(28)が、2試合ぶりのゴールに意欲。4戦勝ちなしの現状を打破する。
5月を未勝利のまま終われない。清水・北川は練習後に「勝たなければいけないと思っている。準備してきたことを試合で出せるか」と決意を語った。直近は4戦勝ちなし(1分け3敗)で、この間のチーム得点は2。閉塞(へいそく)感を打ち消すためにゴールが求められることは理解している。
神戸戦は17年から海外挑戦する19年まで3年連続得点。「毎試合取れるように準備をしている」と力強くうなずいた。相手にはFW大迫勇也ら19年アジア杯の日本代表チームメートも在籍する。「リスペクトしているが、意識はしていない。チームが勝つことだけ考えたい」と強調した。
前節(17日)の鹿島戦はシュート数14—10に加え内容でも上回ったが0—1。自身は両軍最多のシュート4本を放つもネットは揺らせなかった。「(得点は)水モノだし、入る時は入る。練習するだけだし、それが試合に出る」。清水はシュート数(145本)がリーグ11位ながら、枠内シュート数(46)は同18位。秋葉忠宏監督(49)が「“内容がいいのに勝てない”は一番危険」と指摘するように、内容が結果につながらないもどかしさは打破したい。
今週は通常よりシュートにかける時間を増やし、準備を進めてきた。「フィニッシュのところはかなりやった。枠に飛べば何かが起きる」と指揮官。エースはこの日、居残りでも打ち込んだ。今季はJ1日本人最多の7ゴールを挙げているが、うちPKが5点で、流れからの得点は3月29日の湘南戦を最後に奪えていない。「打たないと入らないし、どんな形でも1点は1点」。チームは6勝4分け7敗で、前半戦を勝ち越して終えるためには連勝しか道はない。スター軍団を黙らせる一撃で、アイスタに歓喜をもたらす。(武藤 瑞基)
〇…MF中原輝(28)は神戸戦でピッチに立つとJ通算200試合出場を達成する。19年に駒大から当時J3の熊本に入団。J2も含め全カテゴリーで実績を積んできた。「試合に出る大切さは身にしみている。下からやってきたからこその土台はある」と自負している。途中出場が見込まれるが、左足の精度を見せる場面は必ず来る。「エスパらしい攻撃をすれば点は取れる」と言い切った。