ドジャース―メッツ戦でタッチアップ巡り珍事連発 4回はド軍マンシーが走塁妨害でメ軍の得点認められる
2025年5月24日(土)11時14分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ ドジャース—メッツ(2025年5月23日 ニューヨーク)
ドジャースの大谷翔平投手(30)が23日(日本時間24日)、敵地でのメッツ戦に「1番・DH」で先発出場。第2打席は四球を選んだ。
初回はエンゼルス時代に同僚だった右腕キャニングの前に投ゴロ。第2打席は0—0の3回1死一塁の場面だった。ここはキャニングが内角を攻めたがボールが続き、カウント3—1から四球を選んだ。
次打者ベッツは右中間への飛球。メッツの中堅テーラーが右翼ソトと交錯してお手玉するような形となり、二塁走者コンフォートがタッチアップして三塁へスタート。大谷も一塁からタッチアップして二塁へ進塁した。捕球したタイミングが微妙でメッツ側は走者のスタートが早かったのではチャレンジしたが、判定は覆らなかった。判定が出た後も遊撃リンドアが不服そうに審判に抗議する場面も見られたが、野球規則には飛球は最初の野手に触れた瞬間に野手がスタートできると定められており、メッツ側の抗議は認められなかった。
その後、3番フリーマンの打席でカウント3—1となったところで試合開始直後から降っていた雨脚が強まり、試合が中断した。
このタッチアップを巡り、球場内外が捕球の定義を巡って混乱。大リーグ公式サイトも「この奇妙なプレーをチェックしよう」との見出しで珍事を取り上げた。大リーグ公式サイトは「メジャーリーグベースボールの公式規則によると、捕球はボールが最終的にいずれかの野手が捕らえた場合、たとえジャグリングされたり、地面に落ちる前に別の野手が捕らえた場合でも有効です。ランナーは、最初の野手がボールに触れた瞬間にベースを離れることができます」とのルールを紹介した。
このルールが定義された理由についても言及。「AppleTV+の審判コンサルタントであるブライアン・ゴーマン氏によると、この定義の理由は外野手がボールをずっとジャグリングして、ランナーが前進するのを防ぐことができるからです。良い外野手ならずっとジャグリングし続けることができ、ランナーはスタートを切れません」と識者の見解を紹介した。
3—1の4回1死三塁では4番アロンソが右翼へ飛球を打ち上げ、ドジャースの右翼T・ヘルナンデスが本塁へ好返球を見せてタッチアウトと判定された。しかし、ドジャースの三塁マンシーがタッチアップする三塁走者マルテの視界を遮るように立っていたとして走塁妨害と判定され、判定が覆ってメッツの得点が認められた。判定が覆った後、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が抗議に出たが、審判の説明を聞いて引き下がった。その後に発表された公式記録では、アロンソの犠飛が認められ、マンシーに走塁妨害が記録された。